世界エイズデー(12月1日)
世界エイズデー(12月1日)が近づいています。
世界エイズデーとは、WHOが1988年に定めたもので、世界規模でのエイズ蔓延の防止、
エイズ患者やHIV感染者に対する差別や偏見の解消を目的としています。
この日を中心とする約1ヶ月間はエイズへの理解を深める意味で「レッドリボン月間」
とされています。
レッドリボンは元々はヨーロッパの昔の風習で、
亡くなった人々への追悼の気持ちをあらわすものでしたが、
1980年代頃のアメリカで、これをエイズに対する理解と支援の意志を示すために
使われるようになり、今では世界的なシンボルとなっています。
この期間に、日本でもエイズデー関連イベントが各地で行われます。
HIV・STD検査イベント、HIV即日検査、HIV夜間検査、HIV歯科診療紹介制度、
エイズフォーラム、エイズ電話相談、HIV専門カンセリングなどです。
11月29日には、渋谷のハチ公前周辺でコンドームが配布されるイベントがあったり、
アンジェラ・アキ、今井絵理子らが出演する「RED RIBBON LIVE 2008」も開催されます。
また11月25日~12月1日は、健全な性の維持・増進の重要性に対する国民の理解を
深めるための啓発週間である、『第8回性の健康週間』でもあります。
私も12月1日(月)『性感染症の現状とその予防のためのフォーラム』で講演します。
会場はラゾーナ川崎プラザソル5階ホール 13時30分開演です。
私の講演演題は『口腔咽頭は性感染症の温床』です。
ところで、日本では現在、平均すると一日に4人以上がHIVに感染しているのをご存知ですか?
HIV感染やエイズは、若者もしくは同性愛者ななど特定の人の病気と思われがちですが、
実は、30代が爆発的に増えています。そして、40,50代も確実に増加傾向にあります。
エイズは感染してから発症するまで平均10年。若い人たちの感染の増加とともに、
以前、HIVに感染した人たちが次々に発症しているからです。
HIVはセクシャリティーや年齢に関係なく、ハイリスクな行為でうつります。
しかし、今ではHIVに感染してもエイズ発病前に薬を飲むことで
発病を抑えることができるようになりました。
つまり、早期発見が大変重要なのです。
どうです、この機会に、ぜひ一度検査を受けられてみては?
検査は保健所にて、匿名そして無料で受けられます!
それでは皆さんの「性の健康」をお祈りいたします。
<財団法人性の健康医学財団のホームページへ>
「性感染症の現状とその予防のためのフォーラム」PDF版はコチラ
2008年11月14日