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神奈川性感染症学会報告その2
2008年3月8日(土)ワークピア横浜で第8回神奈川性感染症学会が開催されました。その中でイブニングセミナーが印象に残りましたので報告いたします。
講演演題 『性器ヘルペスの病態と治療』
講師 安元慎一郎先生(久留米大学皮膚科准教授)
【講演要旨】
性器ヘルペスの最も大きな特徴として、個人によってはHSV-2型による再発病変が繰り返し生じることと臨床的な病変がないときにも粘膜部からウイルスが排泄される無症候性排泄が起こっていることがあげられる。
現在のところ、感染防御に有効なワクチンは開発されておらず、よって個人レベルでの性器ヘルペスに対する知識の普及および予防行動と再発抑制療法がその伝播を予防する手段と考えられる。
再発抑制療法では、開始前にHSV-2型による再発性性器ヘルペスであることを確認するとともに、抑制療法中のコンプライアンスの維持、抑制療法終了後の再発頻度のモニターなどに留意しながら実施することが重要と考えられる。
2008年10月11日
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