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ヘルペスってセックスでうつるの?
先日、私が院長を務めているクリニックに、
近所にあるソープランドで働く20歳の風俗嬢が来院してきました。
話を聞いてみると、昨日、お店のお客さんに、
「君、ヘルペスかもしれないよ。それ、セックスでうつるから、別の女の子と代わってくれない」
と断られたとのこと。
彼女は以前から風邪を引いたり、体調が悪くなると唇に水ぶくれができるらしく、
今回も2~3日前からできていたそうです。
「先生、これってセックスでうつるなんて知らなかったんですけど。マジーですか?」
と心配そうな彼女。
さっそく、彼女の顔を見てみると、
確かに口唇に3個の小水疱ができており、口唇ヘルペスと診断しました。
彼女の話ではソープランドで働く以前は、年1回程度の頻度で同じような水疱ができていたそうですが、
最近は月1回程度にまで頻度が増えてきたとのことでした。
本人の希望により性器も診察しましたが、水疱や潰瘍は見られませんでした。
このような臨床所見から、私は、彼女の症状は
単純ヘルペスウイルス(HSV)による口唇ヘルペスの再発と診断しました。
HSV感染症は、過去に感染したHSVが神経節に潜伏しており、
ストレスや風邪などの何らかの刺激によって再活性化し皮膚や粘膜に現れ病変を起こし「再発」します。
ヘルペス患者の60~70%程度が再発例であるといわれており、何度も繰り返す患者さんが大勢います。
彼女には認められませんでしたが、水疱や潰瘍は口唇だけでなく性器や大腿部にも現れます。これらの病変部位には多量のHSVが含まれているため、キスやセックスにより他人へ感染します。
おそらく今回の彼女のお客さんは感染の危険性を知っていたために、彼女のサービスを断ったのでしょう。
彼女はソープランドでの勤務歴も3ヶ月と浅く、慣れない環境のため、
近頃かなりの疲労感を感じていたそうです。
彼女には一旦十分に休養を取ることを勧め、口唇については抗ウイルス薬を投与し
経過をみることにいたしました。
現在の医療では、ウイルス自体を完全に体内から除去することは困難です。
しかし、抗ウイルス薬を投与することにより再発を抑制することはできます。
頻回に症が現れる方は、先ず専門医に相談いたしましょう。
それではごきげんよう。
投稿者 aids : 10:01
腟の中のイボイボが…心配なんです!
先日、私のクリニックに電話が掛かってきました。
「20才で未婚です」という女性は、
「なかなか人には聞けないことですが、心配になってしまって・・・」と
蚊の鳴くような言ったきり、黙ってしまいました。
「どんなことでもちゃんと聞きますから、安心して話してみてください。」と
私がゆっくり声を掛けると、
しばらくためらった後、電話をかけてきた理由を話してくれました。
「先生、私の性器の中にたくさんのイボがあるんです。
腟の中なので自分で見れないので指を入れて触ったらわかったんです。
人差し指を入れきって、左の方を触るといっぱいイボイボがありました。
でも、右の方はイボイボがないんです。
外陰部を見てもイボはないです。
これは尖圭コンジローマでしょうか?
3,4ヶ月前に産婦人科に行った時は何も言われなかったんですが不安です。
教えて下さい」
というのが、彼女が語った内容でした。
女性は自らの陰部に対して極端に無関心な方がいる一方、
この女性のように逆に強い好奇心を持つ方がいます。
自分の体に関心を持つことは、決して悪いことではありません。
このことにより、新たな情報が得られるからです。
この女性の場合、
3,4ヶ月前の産婦人科検診では、何も異常を言われなかったわけですから、
おそらく、問題ないと考えられます。
というのは、その時に外陰、腟内、子宮頸部の診察(視診)を受けているはずです。
もし異常所見があれば、医師から何らかの告知、報告があったことでしょう。
そもそも腟壁というのは粘膜におおわれ、
その粘膜面には横に走るヒダがたくさんあります。
このヒダは正中部で集合し、前壁と後壁で中央に縦に走るヒダになっています。
このヒダは出産の経験のない人に多く認められます。
この女性が触った腟内のイボイボは、
おそらく、このヒダではないかと思われます。
しかし、電話で聞いた情報だけでは断定的なことはわかりませんので、
この女性が心配している尖圭コンジロームの可能性も否定できません。
彼女には腟壁について詳しく説明した上で、専門医を受診することをお勧めしました。
彼女は「はい、今度受診させていただきます」と、明るい声になって電話を切りました。
体のことは一人で悩んでいてもなかなか解決できません。
ぜひ、勇気を出して専医の扉を叩いてみてください。
それが悩みの解消への第一歩です。
投稿者 aids : 11:31
あなたの知らない性の世界、「ハッテン場」とは?
多くの人にとって身近なようで、まだまだベールに隠された、謎だらけな性の世界。今日は、皆さんに「ハッテン場」についてご紹介したいと思います!
「ハッテン場」と聞いて、どのような場所を想像しますか?
何かがつながり、広がっていく、そんなイメージが連想されるかもしれませんが、
一体何が「ハッテン」するのか……。
実は、ハッテン場というのは、男性同性愛者(以下、ゲイ)の人のみが入れる、
「下半身の出会いと、交流の場」。
簡単に言うと、ゲイの人たちのための性風俗なのです。
しかし、男性が女性からのサービスを受けるような風俗とは、しくみもシステムもかなり異なります。
まずは、場所です。多くが雑居ビルの中にあり、目立つような看板はありません。
知らない人が見ても、全くその場所が外から「ハッテン場」だとは分かりませんので、
皆さんも、知らずに「ハッテン中」のビルの傍を歩いているかもしれませんね。
所在地としては、新宿、代々木、上野、巣鴨、新橋に集まっています。
次に料金システム。
受付で入場料を支払います。
たとえば、新宿にある24(にいよん)会館は、2600円で13時間まで滞在可能となっています。
この「滞在」ということがポイント!通常の風俗は、サービスを受ける側とサービスをする側がいます。
しかし、ハッテン場は、あくまで「出会い」を提供し、「性的な行為を行う場」を提供しているのみ。
性的な行為をする相手を自分で見つけなければいけないのです。
お金を支払って入っても、うまく気に入る相手が見つかるかは分かりませんし、
気に入った相手にOKをもらえるかも分かりません。
それぞれ店舗によって、特色もあります。20・30代で短髪マッチョ系。競泳パンツ好き系。
SM好き系。太め体型限定などなど。部屋がうす暗いところもあれば、明るい場所もあり、
雑居ビルの中の、個室やカラオケルーム、サウナ、大浴場の施設の中を、
自分の好みの相手を求めて動き回ります!
実際に、ハッテン場に詳しく、自身もハッテン場愛好家のTくん(20代)にインタビューをしてみました。
Dr:
Tくん、今日はよろしくお願いします。
早速ですが、初めてハッテン場に行った時は、何歳ごろでしたか?
どのような気持ちで会場に乗り込みましたか?
T君:
ゲイの世界へ入っていったのは19歳の頃でして、まだ知識もなかったので
インターネットや書籍で調べていました。
その際にハッテン場の存在を知りました。
すでに出会い系サイトを使ってセックスの経験を済ましていたのですが、
どんな場所か知りたくてすぐに行きました。
通い始めてから四年経ちましたが、楽しかったことや忘れたいような思い出が色々とありますよ。
Dr:
その思い出を詳細に聞いてみたいところですね(笑)。
Tさんのお気に入りのハッテン場は、どんな所が気に入っているんですか?
T君:
30代くらいのガッチリとした男たちが集まる、僕の好みと合っているところです。
他にもシャワーやトイレなどの設備が整っていたり、店側からコンドームを配布するなど
セーファーセックスを推奨しているから、そこそこ安心できます。
Dr:
お店の特色や方針もいろいろとあるんですね!
知らない相手、初めて会う相手とセックスすることに躊躇やとまどいはありますか?
T君:
躊躇やためらいといったものよりも、性欲と好奇心の方が勝ります。
ハッテン場には、「今日はどんな男とセックスできるだろう」と期待しながらいつも入っています。
もちろん、期待通りにいくのは稀なのですが。
Dr:
一期一会の出会い楽しんでいるんですね!
ということは、基本的にハッテン場は、不特定多数とのセックスが前提ですよね?
セーファー・セックスについて、何か具体的に心掛けていることはありますか?
危険なセックスを売りにしている場所もあると聞きました。
T君:
ハッテン場へ行く際には事前にゴムやオイルを用意しておきます。
店で置いてあったりもしますが、念のため準備しておくことでリスクに対する意識が高まるからです。
またインターネットや口コミなどでハッテン場に関する情報を集めておいて、不衛生だったり、
危険なセックスをする人が多いと噂される店は避けるようにしています。
Dr:
やはりリスク管理は自分自身で行っているのですね。
Tくんが、ハッテン場で、高い確率で、好みのタイプの相手と楽しめるように工夫していることはありますか?
T君:
体格が良い男が好きなので、僕も普段からジムで体を作っています。
見た目によってほとんどが左右される場所なので、それを踏まえた上で割り切った行動をしています
(誘いをかけて断られても、さっさと次の相手を探しに行くなど)。
Dr:
だから、ゲイの人たちは体を鍛えている人も多いんですね!
T君:
今日もこれからジムに行ってきます!
Dr:
そうでしたか~!インタビューありがとうございました。
皆さん、ハッテン場についてどのような印象を持ちましたか?
そもそも、ゲイの人たちにとって、「ハッテン場」というニーズができたのは、理由があります。
今のようにインターネットが普及する以前では、自分と同じの性的指向の人と出会うことは容易なことではありませんでした。
なので、バーや公園、ポルノ劇場など、ゲイの人たちがリアルに集まる場が必要でした。
今でこそ、インターネットのゲイ専用のSNSや掲示板で、以前よりもずっと簡単にゲイの人と交流ができるようになりました。
インターネットを通して、ゲイの世界のコミュニケーションは特に大きく変わったようです。
もちろんゲイの人の中にも、ハッテン場が好きではないという人や、一度も行ったことがない人も少なくありません。
もしあなたがゲイとして生まれていたら、ハッテン場とどのような付き合い方をしていたのかを想像してみると、今の自分の新たな一面も分かるかもしれませんね!
以上、ハッテン場レポートでした!
投稿者 aids : 11:04