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香港のクラミジア(後編)
前回はパートナーが、海外でクラミジアをもらってきてしまったかも…
という女性のお話をしていました。
今回はその続きです。
彼のことをまとめますと、泌尿器科を受診した彼は、おそらく尿検査で遺伝子増幅検査のPCR法,SDA法あるいはTMA法を行い、クラミジアが陽性と判明したのでしょう。
治療はクラビット500mg,1日1回、7日間服用し、さらにクラリス200mg(1日2回)を7~14日間、服用したものと考えられます。クラミジア尿道炎の治療としては完璧な治療です。
早めに治療を受けられて良かったと思います。
さて、感染源は海外(香港)あるいはご自分とのことですが、ご自分に数ヶ月間、他のパートナー(オーラルを含めて)がいなければ、彼の海外での感染がが疑われますね。
他のセックスパートナーがいてもいなくても、検査を行い、治療もされるほうがいいでしょう。
例え検査で陰性になっても、検査結果は100%の信頼性はありませんから、治療もお勧めいたします。
子宮頸管から検体を採取するため、薬の副作用は心配いりません。
クラミジアの遺伝子検査は5日ほどで結果が出てきます。もちろん検査、治療ともに保険適応です。ただし、クラミジアの即日検査(30分ほどで判明)もありますが、これは保険適応がなく自費になります。
以上のようなことをこの女性にお伝えしたところ、自費の検査で結果がすぐに判るものをとういことで即日検査(迅速検査イムノクロマト法)を行ったところ、クラミジアがはっきりと陽性に出ました。通常のクラミジアの遺伝子検査(SDA)の結果が出る5日間を待たずに、治療を開始できることとなりました。
彼女はハッキリとクラミジアが出て、ほっとしている様子でした。
彼女とは3週間後にクラミジアの治癒判定検査をすることを約束しました。
それでは、ごきげんよう。
投稿者 aids : 10:31
香港のクラミジア(前編)
35歳の女性から、クラミジア感染についての相談がありました。
彼女の訴えから、慌てている様子が伝わってきます。
「実は、彼に、クラミジア陽性の結果が出てしまいました。検査方法は尿検査だけだそうで、陰茎からの分泌物の検査や、触診もなかったそうです。
彼は3週間前から、尿道の違和感を感じ、少量の分泌物が出てきたので心配になり、自宅近くの泌尿器科を受診し、尿検査をしたところ、クラミジアということでした。
はじめは、クラビット500mg錠、そして検査結果が出た日から、クラリス200mg(1日2回)を処方されたそうです。
感染源は、海外なのか私なのかはわかりませんが、私の検査と治療をお願いしたいのです。
実は、私も彼が行った病院に行きましたが、女性は診察できないから、他に行ってくれと言われました。ということで、ここに来ました」
ということでした。
そこでもう少し彼女からお話を聞いていくと…。
彼とは3年以上つきあっていて、自分との性交渉で、お互いに性感染症になったことはないそうです。
また、彼女が言うには
「彼は仕事で東南アジアへの出張が多く、男性向けのマッサージなどのお店に行く機会が多いのは事実で、一番最近だと、1ヶ月前に香港出張があり、そこで性感マッサージのお店に行っています。本人がそう言ったんです。ですから、香港で感染したのかもしれません。私も彼も日本でのセックス・パートナーは他にはいません。
2週間ほど前に、香港から帰ってきた彼と久しぶりにセックスをしてしまいました」
とのことです。
この続きは、次回(後編)にいたします。
投稿者 aids : 10:19