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潤滑液:宇宙の滑り“アストログライド
今回は、潤いが不足している女性のための潤滑液についてお話いたします。
米国:バイオフイルム社のアストログライドは高性能の潤滑剤ですが、日本ではあまり知られていません。
NASAの最先端化学技術で開発された潤滑液です。このアストログライドは、今までの常識を覆すといわれ、極少量でも充分な水溶性ローションです。
製品の主な特徴としては
1.使用感の良い水溶性でありながら驚異的な潤滑持続性能があります。
2.女性本来の潤いと区別がつかない程のリアルで上質な使用感があります。
3.使用後は水または温水でサッと洗い流すことができます。
4.アメリカFDA(食品医薬品局)の認定を受けており安全性・信頼性のある製品です。医療機関でも推奨製品として使用されております。
5.コンドーム(スキン)と安全に使用可能です。
6.pHバランスにおいても身体にとても優しい潤滑液です。
このバイオフイルム社のアストログライドは多くの種類があります。
その中からいくつかその特徴をご紹介いたします。
A.レギュラー タイプ
バイオフイルム
社独自の植物性潤滑成分の製品です。水溶性では今までの常識を覆す驚異の潤滑性能(15分以上指で擦り合わせても潤滑性能が落ちません)と女性の体液と区別がつかない程の上質な使用感があります。
B.グリセリン・パラベンフリー タイプ
潤いが不足している女性の原因の多くは女性ホルモン分泌量の不足、減少(更年期)が関係しています。女性ホルモン分泌量の減少は同時に化学成分に対してアレルギー体質になりやすくなるという調査結果も出ています。
グリセリン&パラベンフリー タイプの潤滑液はバイオフィルム社独自の植物性潤滑成分により良質な潤滑効果があります。アレルギー反応が非常に出にくい画期的で安全性の非常に高い製品です。
C.ナチュラル タイプ
オールナチュラル・植物性製品と初めて認定された次世代の潤滑剤といわれています。安全性の観点から身体につけるものにナチュラル製品を選ぶ傾向が特に女性の間で高くなってきており、この植物性の成分をふんだんに使った安全で、自然派の方にお勧めの製品です。
D.ジェル タイプ
ジェルタイプのレギュラー製品の性能は、垂れないジェルタイプの製品です。
ヌルヌル感も加わり、アナルを含めあらゆる用途に最高の使用感が得られるそうです。
E.アストログライド エックス (Astroglide X)タイプ
水溶性のシリコンオイルベースの製品で、更にハードなプレイを求めるユーザ ーにも向いているそうです。『究極』の潤滑性能・使用感、宇宙の滑りとも言われ、特にアナル用途に向いています。またウォータープレイにも最適だそうです。
F.ウルトラジェントル ジェル タイプ
アストログライドの特徴である水溶性、ジェルの上質な質感、潤滑性能はそのままに、アレルギー反応成分である、グリセリン、パラベン、アルコールを一切使用せず、敏感肌の方にも痒み等のアレルギー反応が非常に出にくい画期的で安全性の非常に高い製品といわれています。
以上のようにアストログライド製品は多くの種類があるので試してみて、自分に合った潤滑液を見つけてはいかがでしょうか。 潤いが不足している女性に対し豊なセックスライフが期待されます。
投稿者 aids : 12:03
豊かな性行為に「潤滑液」をトライアル!
投稿者 aids : 12:58
『第10回 川崎STI研究会』の報告
今回は毎年行われています恒例の性感染症研究会の報告です。今年は『第10回 川崎STI研究会』を2月22日(土)午後4時から川崎日航ホテルにて開催いたしました。総合司会は、世話人のよしかわ耳鼻咽喉科の院長、吉川琢磨先生にお願いいたしました。
【講演】
演題1.座長 鈴木産婦人科 院長 鈴木 真 先生
「淋菌は変化することを前提に生きている
―その病原性と薬剤耐性に着目して―」
演者: 国立感染症研究所 細菌部 部長 大西 真 先生
大西先生の切れ味の良いプレゼンテーションは大変興味深い“淋菌”の特性に関するお話でした。目からうろこの講演で、淋菌の環境に対応して生き延びるしたたかさに感動さえおぼえました。また質問が多数あり、活発な議論が交わされました。
演題2.座長 宮本町中央診療所 院長 尾上泰彦先生
「性暴力被害経験と性行動」
演者: 自治医科大学 看護学部 母性看護学 教授 野々山未 希子 先生
性暴力被害経験が性行動に及ぼす影響に関するお話で、大変わかりやすく、考えさせられるお話しをしていただきました。野々山先生が性教育の世界ではトップランナーとして活躍されていることが良く分かりました。研究会出席者はおよそ65名で、成功裏に終えることができました。
また研究会終了後、別室にて情報交換会を行いました。司会は帝京大学医学部付属溝口病院の皮膚科教授、清佳浩先生にお願いいたしました。乾杯のご発声は今年の12月に神戸市で開催されます日本性感染症学会の会長を務められます。荒川創一先生(神戸大学感染制御部 教授)にお願いいたしました。情報交換会は和やかなうちに終了いたしました。ご出席いただきました方々に感謝申し上げます。
代表世話人 尾上泰彦(宮本町中央診療所)
世話人 清 佳浩(帝京大学医学部付属溝口病院)
世話人 吉川琢磨(よしかわ耳鼻咽喉科)
世話人 鈴木 真 (鈴木産婦人科)
主催 ファイザー株式会社
クラミジア・淋菌 咽頭検査の必要性とうがい液の有用性
アンプリコア・クラミジアシリーズキットの発売から20年が経過し、現在までに産婦人科、泌尿器科を中心にクラミジア、淋菌のPCR法(*1)等を用いた核酸増幅(*2)同定(*3)検査が広く用いられ、性感染症のコントロールに大きく貢献してきました。しかし近年では病原体の多様化が進み、従来の検査キットでは検出できない事例も報告されています。また、性行為においてオーラルセックスが日常化し、性器のみならず口腔も感染源となり、咽頭検体を用いた性感染症の検査ニーズが高まってきています。
2012年6月よりアンプリコア・クラミジア/淋菌シリーズキットの後継品として、新しい検査キットが開発され、コバス4800システムCT/NG(*4)として発売されています。コバス4800CT/NG(*5)は従来の課題をすべて改善した製品で咽頭「うがい液」の測定も可能となりました。
今後、性感染症蔓延防止の観点から、咽頭からのクラミジア、淋菌検査の必要性が益々高まってくることが予想されます。今回、患者への侵襲(*6)性が低く採取者の技量に影響されにくい、「うがい液」を用いた検査の有用性が注目されています。
「うがい液」法は生理食塩水(0.9%)約15mlを口腔に含み、上を向いてガラガラうがいを15~20秒するだけです。このうがい液の一部が検体となります。しかも、この「うがい液」法が日本で初めて2012年7月1日より保険適用されました。
一方、従来のスワブ法(=拭い液法)は綿棒で咽頭を拭うので、咽頭反射がある場合があり患者に負担がかかり、検体採取後にも咽頭違和感を感じます。また咽が十分に開かないことがあり、検体採取が困難になる場合があります。この新しい「うがい液」法を用いれば、耳鼻咽喉科医でなくても検体採取が容易に行えます。これは患者に対し大きな恩恵につながると考えられます。
(*1)PCR法:ポリメラーゼ連鎖反応法。
(*2)PCR法、核酸増幅については2013年11月08日のコラム「ウイルス遺伝子検査●LAMP法」をご覧下さい。
http://www.dr-onoe.com/2013/11/
(*3)同定:あるものが既存の分類のどこに帰属するか、探すこと。
(*4)CT/NG:クラミジア・トラコマティス/ナイセリア・ゴノレア淋菌。
(*5)コバス4800システムCT/NG:ロシュ・ダイアグノスティックス(株)が開発したクラミジアと淋菌の検査法。
(*6)侵襲:生体内の恒常性を乱す事象全般。生体を傷つけること。