« 2016年01月 | メイン | 2016年03月 »
『性器ヘルペス 勉強会』 in 京都
マルホ(株)『性器ヘルペス 勉強会』で講演してまいりましたので報告いたします。2016年2月15日(月)午後5時より開催されました。
演題は『目で見る!これが性器ヘルペスだ!』
司会の労を取っていただきましたのは、マルホ(株)東京臨床開発グループ グループマネージャーの荒木信隆さまです。
講演会は京都の「マルホ(株) 京都R&Dセンター」と東京の「品川オフィス(イーストワンタワー)」の2会場でテレビを用いて、2元放送(?)で行われました。
品川会場の方々にもテレビでご挨拶をいたしました。
講演会(勉強会)の参加者は、55名の方々でした。
京都R&Dセンター:45名(臨床開発部35名、マーケティング部4名、診断薬事業部6名)
品川オフィス(イーストワンタワー):臨床開発部10名でした。
皆さま、大変熱心にまじめに聴講されておられる様子でした。
講演時間は60分の予定でしたが、内容が多く90分近くになってしまいました。
講演内容:
1.性感染症一般について
2.現在、話題の梅毒
3.ヘルペスウイルスの種類
4.性器ヘルペスの臨床的分類
5.性器ヘルペスの皮膚・粘膜症状
6.性器ヘルペスの男女の発症場所
7.性器ヘルペスの初感染・再発の臨床像
8.発症のメカニズム(初感染・再発・前兆)
9.HSVの型判定の有用性
10.性器ヘルペスの臨床症例(初感染・再発)
11.女性の性器ヘルペスの特徴
12.性器外ヘルペス症例
13.鑑別診断
14.AK‐120 GH臨床試験報告(ファムシクロビル臨床治験)の実態
15.梅毒の臨床像
16.ベーチェット病の臨床像
17.軟性下疳の臨床像
18.Elsberg syndrome(性器ヘルペスの初感染で排尿障害を生じる臨床像)
以上、盛り沢山でしたね。
お疲れさまでした。マルホの川崎 靖博には大変お世話になりました。
①講演会風景
②司会者:荒木信隆さま
③性器ヘルペス勉強会
④男性の性器ヘルペス初感染症例:左右対称にビランが発症している
第9回 医療従事者と養護教諭のための性の健康基礎講座
「医療従事者と養護教諭のための性の健康基礎講座」が開催されました。
私はランチョンセミナーで講演をいたしましたので報告いたします。
第9回 医療従事者と養護教諭のための性の健康基礎講座
主催:公益財団法人 性の健康医学財団
日時:平成28年2月14日(日)10:00~16:00
場所:東京大学医学部2号館1階小講堂
対象者:保健師、助産師、看護師、養護教諭、保健医療福祉相談担当者など
テーマ:ストップ The 梅毒!!
-性感染症を予防するために私たちにできることー
私の担当は ランチョンセミナーの講師です。
演題: 『 専門医に聞く!STIのそこが知りたい! 』 11:50~12:40
座長:性に健康医学財団 常務理事 齊藤益子
演者:宮本町中央診療所 所長 尾上泰彦
講演要旨:以下に示します。
演題:専門医に聞く!「STIのそこが知りたい!」
相談1:「性感染症って必ず治るんですか!?」
相談2:「自宅でできる検査キットと病院での検査、何が違うの?」
上記の相談について簡単に回答いたしました。
■勉強しよう!性感染症!
● 私が経験した性感染症の症例を中心に臨床写真をお見せしながらお話をしました。
● プライベートパーツに隠された、驚くような性感染症の情報を供覧いただきました。
クラミジア感染症、淋菌感染症、咽頭感染、性器ヘルペス、梅毒、尖圭コンジローマ、ケジラミ症、軟性下疳などの実際の臨床症例をご覧いただき性感染症をより深く理解していただきました。
参加された方々は皆さん熱心に勉強されていました。
話題としては!
“最近、若い女性に梅毒が爆発的に増加”
パンデミックの前兆かもしれません。
下の写真ような抄録集ができておりました。
抄録集
ランチョンセミナーの要旨
マルタ島の猫ニャン!
人生の節目にSTI検診
「人生の節目にSTI検診を受けよう」
男性と女性、それぞれがパートナーと出会って生じてくる性感染症。
これほど人間性豊かな病気はありません。
しかしこの性感染症は、パートナーに迷惑をかけ、そしてその人の人生に影を落とすこともある病気です。
性感染症は身体に症状が現れればよいのですが、現れない病気も多くあります。
性感染症は誰でもかかる可能性のある病気です。
かつ、再発の可能性もあります。
早期発見・早期治療につなげるためにも、特に以下のような「人生の節目」に
あたったときには「STI検診」を受けて、
性感染症になっていないかを確認することをお勧めします。
〇新しいパートナーができた
〇結婚を控えている
〇父親・母親になる
性の健康を守るのは、他でもない自分自身です。
皆さまの性の健康をお祈りいたします。
紳士
淑女
B型肝炎ウイルス!
『 性感染症は早期発見・・・・』
性感染症は早期発見が大切!
かつて性病(VD)と呼ばれていた性にまつわる病気は、性感染症(STI)という名称で呼ばれるようになりました。
しかし、性感染症という言葉に対する後ろめたいイメージは以前と変わらない、という方が多いのではないでしょうか。
確かに、家族や親しい人に対してであっても、性にまつわる話は非常に話しにくい内容です。
性感染症とどのようにして向き合ったらいいのでしょうか?
『 性感染症は早期発見・早期治療ができれば治る病気!』
性感染症の検査は、性感染症科(性病科)・婦人科・泌尿器科・皮膚科などで受けることができます。
検査の項目や日程などに制限がありますが、保健所でも検査が可能です。
時間がない、他の人に知られずに検査を受けたいという方には、郵送による検査キットもあります。
みなさんにお願いしたいのは、性行為後に体に異変を感じたら、
なるべく早く専門医による検査を受けてほしいということです。
現代はインターネットで様々な情報を手にすることができる時代となりました。
しかし、手にした知識に振り回されてしまい、心が不安でいっぱいになり、かえって不幸になってしまう患者さんが大勢いらっしゃいます。
性感染症の多くは感染していても症状が出ない、出たとしても気がつきにくいことが多いです。
そのため知らないうちにパートナーも感染させてしまうことがあります。
症状が出ることは早期発見・早期治療へとつなげることができるので、かえってラッキーなのです。
性感染症はかつてのパートナーや性産業等が感染源となることもあります。
感染しているにも関わらず症状が出ないでいると、家庭内に性感染症を持ち込んでしまう恐れがあります。
不妊症の原因は、すべて女性側にあると言われていた時代がありました。
性器クラミジアや腟トリコモナス症などの原因となる菌や微生物は、子宮内部や卵管などの子宮周辺部位に侵入して、卵管炎や子宮内膜症などを引き起こすことがあります。
家庭内に性感染症を持ち込むことは、不妊症の原因を持ち込むかもしれないということなのです。