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勃起した時、曲がって痛い!(その2)
前回、ペニスが勃起した際に曲がってしまう「陰茎形成性硬結症」 別名:パイロニー氏病についてご紹介しました。
詳しくはバックナンバーをご覧ください。
今回はこの病気の原因を中心にお話ししましょう。
パイロニー氏病の原因はあまり明らかになっていませんが、加齢による白膜の退行性変化によるものとの考えがあります。
また、組織学的には、硬結部に慢性炎症像があることから、
膠原病、外傷、血流障害、代謝障害、栄養障害なども原因として指摘されています。
また、過去に陰茎に外傷を負ったことがある場合には、若年層でも発症することがあります。
陰茎には陰茎海綿体と尿道海綿体という2つの海面体があります。
このうち陰茎海面体は一対二本の海綿体からなりスポンジのような構造になっており、
ここに血液が流れ貯留し膨らむと陰茎の勃起となります。
この陰茎海綿体を包む白膜という結合組織に瘢痕(硬いすじ状の組織)ができ、
勃起時その部分が伸展しないため、ひきつれて陰茎が屈曲します。
病気が進行すると、陰茎海綿体にまで及ぶことがあります。
このしこりは徐々に大きくなる症例が多く、ある程度大きくなるとそれ以上は大きくならなくなります。
ではこの病気の治療法にはどんなものがあるのか?
それについては次回、詳しくご紹介します
2009年10月26日
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