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女性性機能障害:私、イッテみたいの!(その1)
先日、女性性機能障害(FSD=Female Sexual Dysfunction)に関する相談を受ける機会がありました。
私はFSDに関しては専門外ですが、良い機会ですので、私見をお話してみたいと思います。
相談をしてきたのは40代後半の既婚女性で、子供が一人います。
セックスでもオナニーでもオーガズムに達したことがなく、イクための薬を探しておられました。
私が最初にこの相談者に申しあげたことは、「薬でどうにかなる問題ではない」いうことです。
確かに巷では媚薬などが流行ったりもしています。
しかしこの手の薬は単なる気休めだと私は思っています。
もっといえば、薬に頼りたいうちはイケるセックスに到達するのは程遠いと思います。
なぜなら、セックスは一人で行う行為ではなく相手があって成立するものだからです。
自分ひとりがイクとうことに重きを置きすぎている状況の中で、はたしてパートナーのことを考え
てあげられるでしょうか?
相手を思いやるセックスができれば、おのずと相手からいつも以上の愛情を注いでもらえ、
その結果、イクということに到達できる可能性がでてきます。
そうなって初めて、夫婦両方が幸せな性生活が送れると私は思います。
つまり、セックスでイクためには、一人よがりのセックスではだめだということです。
相談者の彼女には、まずはご夫婦の間でのセックスの在り方を、お互いにオープンな気持ち
で話し合ってみることを、アドバイスさせていただきました。
もちろん、女性側の問題だけでなく、パートナー(男性)の方に問題があるかもしれません。
男性側がセックスに関して未熟であったり、ひとりよがりの傾向であったならば、女性がいか
に努力しても、満たされない性生活を送ることになります。
できれば、夫婦そろってセックス・カウンセラーに指導を受ければ一番理想的でしょう。
ところで女性性機能障害(FSD=Female Sexual Dysfunction)とは一体どんなものなのでしょうか?
これについては次回に、ご説明することにしましょう。
2010年01月06日