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ケジラミかも・・・・あそこが痒い!
先日、21歳の未婚女性からの電話相談を受けました。
内容は、半年ほど前から急に陰毛部分の皮膚がかゆくなり、たまに我慢できないほどのかゆみがあるということでした。ケジラミを疑った彼女はいろいろ調べて、市販のスミスリンLシャンプーを買って使用したそうですが、改善は見られなかったそうです。
そのうちに、掻きすぎてか、皮がむけたような白いフケ状の物が陰毛についたり、皮膚のところが赤く虫刺されのようになったりして困っているとのこと。
病院に行きたいが皮膚科と産婦人科のどちらにに行けばいいのかもわからないこと。
さらに、彼から移されたのか、あるいは自分がかつて罹ったカンジタが原因なのか?
もしそうなら彼に移してしまっていないかなどについても不安に感じていると話してくれました。
私はまず、ケジラミかどうかを判断する方法をアドバイスしました。
それは、白い下着を履く方法です。
ケジラミは恥丘部、大陰唇、肛門周辺など陰毛が生えている所に住み着きます。
そこでヒトの血液を吸って生活をしています。
ケジラミの食材は血液ですから、ケジラミの糞が白い下着に付着しますと、
茶色~黒色の粉が点々と見え、直ぐ判ります。
もしケジラミであったら、その治療には「スミスリンLシャンプー」が一番よいでしょう。
市販薬ですから手に入れることは簡単です。
使用説明書に従って使用しながら引き続き白い下着を着けて、約1ヶ月間様子をみることです。
しかし“かゆみ”は別の原因かもしれませんので、その可能性についても彼女にお話しました。
まず、皮がむけたような白いフケ様物質が陰毛に付くことについては、経過が長くなったため、恥丘部に慢性的な皮膚炎を起こし、掻き壊して死んだ表面の皮膚が白くフケのようになり、脱落した可能性が考えられます。
また、赤く虫刺されのようになるのは、掻いたために、皮膚の表面にいる細菌が陰毛の毛嚢部に入り込み、軽い毛嚢炎が起きているのかもしれません。
カンジダ症については、今回の部位が恥丘部ですから関係ないと思いますが、断言はできないとお伝えしました。
そして、先ず早急に皮膚科を受診し、そこで解決できなければ婦人科を受診すること。
またもし、ケジラミが原因でしたら誰かにもらったことになりますので、
彼も医師の診察を受ける必要があることをアドバイスさせていただきました。
このブログをお読みの方の中にも、誰にも言えない陰部のかゆみに悩んでいる方がいらっしゃるかもしれません。
今回ご紹介した事例が、そのような方の参考になれば幸いです。
2010年01月07日