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これがあれば安心!?「レイプ撃退用コンドーム」
南アフリカで開催されていた1ヵ月間におよぶサッカーのワールドカップは、スペインの優勝で幕がおりました。心配されていた治安の問題も、日本で報道されている限りでは多少の事件はあったものの、大きな問題はなかったような印象です。今回のワールドカップ開催により、南アフリカの治安全体が、少しでも向上したのならよいのですが、以前にも書きましたように、南アフリカの犯罪発生率は世界最高。そして世界一、レイプ発生率の高い国とも言われています。
インターポールの2006年度調査によると、南アフリカでは、なんと17秒に一人の割合で女性がレイプされているとだとか!なんとも痛ましい話です。そこで、レイプ犯を撃退するためのアンチレイプコンドーム「Rape-aXe」が、南アフリカの女性医師によって開発され、話題になっています。
女性医師のSonnet Ehlers氏が、私財を投げ打ち、40年かけて開発したこのコンドームはラテックス製。女性は、ちょうどタンポンのようにこのコンドームを予め腟内に挿入しておきます。そうすると運悪く男性に襲われて、ペニスを無理矢理、腟内に挿入されても、この「Rape-aXe」の内側にあるとげが、ペニスにガチッと突き刺さるという仕組み。男性にとっては、鋭い歯で挟まれたかのような激痛があるそうです。そして、レイプ犯が痛みで苦しんでいる間、女性が逃げることが可能という優れモノ。
さらに、このコンドームはいったん食い込こんでしまうと、歩くことも排尿もできないほどの痛みを伴い、はずそうとするとさらに深く食い込むという機能もあるらしいのです。最終的には泌尿器科医を受診しなければ、はずすことが難しいそうで、医師が警察に通報することで、レイプ犯を逮捕できるという効果も。女性側もコンドームの機能でペニスとの直接触を避けることができるので、妊娠や感染症を防げる、というシナリオになっています。
実際の製品1つ当たりの価格は、2ドル未満(約180円未満)だそうですが、ワールドカップ開催中、このコンドームが約3万個、無料配布されたのだとか。日本では到底、考えられないコンドームですが、そのうち、インターネットを通じて、日本にいながらも入手可能となるかもしれませ。さて日本ではこの商品が許可されますでしょうか?許可されるにあたっては、いろいろな問題点も出てくる事でしょう。
このような商品が開発されたこと自体は、女性にとって朗報なのかもしれません。しかし、「こんな商品でしか身を守るすべがない」という自分の国の状態を、南アフリカの人々はもっと深刻にとらえ、先進国側も必要な支援の手をさしのべるべきではないでしょうか。
2010年07月20日