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性器ヘルペスは皮膚病ではない?!(その3)
過去2回にわたって、性器ヘルペスの特徴とその治療法についてお話ししてきました。
皮膚・粘膜だけの病気ではなく、ウイルスが神経細胞内でも増殖する“神経の感染症”である性器ヘルペスには外用薬を用いるだけでは不十分だと、みなさんにもお分かり頂けたかと思います。
詳しくはバックナンバーをご覧ください。
しかし、現在、日本では性器ヘルペスの治療における内服薬の重要性については、臨床医の認識が足りず、外用薬が多く使用されています。
実際、外用薬のみを処方する医師が約40%いるとされています。
残念ながら性器ヘルペス イコール 皮膚疾患という概念が一般的になっており、性器ヘルペスは“ウイルス感染症”である概念が希薄です。
性器ヘルペスの再発時に抗ウイルス薬を服用し、ウイルス量を減らしておかないと、ウイルス量が増えたまま神経節で眠ってしまいます。
そうすると、何らかのわずかなストレスで再発を繰り返す傾向になります。
ウイルス量を減らし、再活性化を抑えることが治療には必要です。
この治療により、HSVに感染していないパートナーへの伝播を減少させることにつながります。
ですから、性器ヘルペスの再発時には是非、内服薬を、お飲みになってください。
2011年02月06日