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これって帯状疱疹?性器ヘルペス?その1
まだ寒さの残る先月、28歳の未婚女性が受診してきました。
4年前まで保母さんをしていたとのことですが、現在はフリーター。
受診理由を聞くと、2日前から右の胸がピリピリ、チクチクするということでした。
早速診察をしてみると、確かに右の胸に帯状に腫れた赤い斑点ができ、
一部は水疱(水ぶくれ)になっています。
専門医が診れば直ぐに臨床診断がつく、「帯状疱疹」の症状です。
このブログをお読みの方の中でも帯状疱疹を発症された方がいらっしゃるかもしれません。
帯状疱疹の症状が表れる原因は、患者さんの子供の頃に遡ります。
多くの方は、子供の時に“水ぼうそう”にかかった事があると思います。
水ぼうそうになると、治ったあとも水ぼうそうウイルス
(水痘・帯状疱疹ウイルス=varicella-zoster virus:VZV)が神経の中で眠っています。
そして、年をとったり、疲れたり、他の病気で身体が弱ったりすると、
ウイルスが目を覚まし、活性化して帯状疱疹を引き起こします。
つまり、帯状疱疹は水痘・帯状疱疹ウイルスによる感染症なのです。
知覚神経の分布領域に沿って、片側性そして帯状に皮疹を生じ、
神経痛様の疼痛を伴うことが特徴です。
では、帯状疱疹は、どんな人がかかりやすいのでしょうか?
これについては次回お話ししましょう。
2011年03月27日