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これって帯状疱疹?性器ヘルペス?その2

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前回は20代後半の元保母さんの女性が、帯状疱疹の症状を訴えて受診してきたという

お話をしました。詳しくはバックナンバーをご覧ください。

前回書きましたように、帯状疱疹は体の中に眠っていた水痘・帯状疱疹ウイルスが、

疲れたり、他の病気で身体が弱ったりした時に活性化しておこるものです。

ただ、体の状態だけでなく、発症しやすい年齢というのもあります。

初めて“水ぼうそう”にかかった時に作られる「免疫記憶細胞」は、
 
体内の“水ぼうそう”ウイルスを抑えてくれています。

一般にその効力は20年位で弱まります。

しかし、子育てなどで子供の“水ぼうそう”に接すると

「免疫記憶細胞」の働きが戻ってきます。

ですから、一般的には「免疫記憶細胞」の効力が弱まり、まわりにも水ぼうそう患者が

少なくなる、20歳代、または子育てを終えてしばらくたった50歳代のころが

帯状疱疹にかかりやすくなります。

この女性は4年前に保母さんをやめたので、子供に接する機会がなくなり、

「免疫記憶細胞」の効力が弱まって発症したのかもしれません。

普通は一生涯に一度しかかかりません。比較的高齢者に多い病気ですから、

これからさらに高齢化が進めばますます帯状疱疹が増加することが考えられます。

また、あとに痛みが残る「帯状疱疹後神経痛」は約3%の発生率ですが、

無理をすると重症化して、若い人でも神経痛が残る場合もあります。

さらに、帯状疱疹は身体のどこにでもできますから、

外陰部周辺にできると「性器ヘルペス」に感染したと間違えることもあります。

症状があったら、早めにかかりつけの医師に相談しましょう。

それではごきげんよう!



2011年03月27日

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