Home > 【ヘルペス】 > 東日本大震災と再発するヘルペス(その1)
東日本大震災と再発するヘルペス(その1)
去る2011年3月11日午後2時46分18秒の三陸沖を震源とした東北地方太平洋沖地震とともに東日本大震災は始まりました。
東北・関東は1000年に1度あるかないかの未曾有の地震と津波に襲われ、東北地方の沿岸の各地は瓦礫の地と化し甚大な被害をもたらしたことは、皆さんもご存知のことと思います。
加えて、それに伴う福島原発事故の発生、放射能や汚染水の被害等、今まで想像できなかった悪夢がまだ続いています。被災地の方々のことを考えると毎日、胸が痛みます。
この震災以降、気になっている現象があります。
それは、私の診療所に訪れる方の中に口唇ヘルペスや性器ヘルペスの再発の方があきらかに増えていることです。おそらく、他の医療機関でも同様な現象が見られていると思われます。
実はこの現象は、今回の大震災の影響の一つと考えられます。
たとえば、被災地ではいまだに、避難所等の劣悪な環境の中で生活をせざるを得ません。
また住みなれた地を離れ、関東地方などに移られた方も多いと思います。
慣れない地に疎開、避難されている皆さんも、さぞかしつらい日々を送られてことでしょう。
また、東北地方はもちろん、関東地方に住んでいる我々も、たび重なる大きな地震・余震を毎日のように経験しています。
私自身も“地震酔い症候群”のような症状に悩まされています。
これらは大変、大きなストレスです。
このストレスがヘルペス再発の原因であると考えられます。
当院のある都会でも増えているわけですから、東北の被災地ではヘルペスの再発が確実に増加していると考えられます。
ではストレスとヘルペス再発にはどんな関係があるのか、また、ヘルペスの治療法とはどんなものなのか?
これについては次回お話しすることにしましょう。
2011年04月23日