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東日本大震災と再発するヘルペス(その2)
前回は、大震災以降、当院に口唇ヘルペスや性器ヘルペスの再発の方があきらかに増えていること。
またそれが大震災やその余震によるストレスが原因であることをお話ししました。
詳しくはバックナンバーをご覧ください。
ヘルペスの再発はさまざまなストレスをきっかけとして、皮膚・粘膜症状として表れます。
神経節で眠っていたウイルスが、何らかのストレスで目を覚まし増殖し、神経線維を通って皮膚・粘膜に水疱として表れるのです。
それでは、このようなヘルペスの再発にどのように対処したらよいのでしょうか。
再発型のヘルペスの治療法は、既に確立されています。
バルトレックスという抗ウイルス薬を服用すれば、早く症状が落ちついてきます。
この病気は神経のウイルス感染症ですから、外用薬(塗りくすり)では良くなりません。
もちろん、放置しておいても、そのうちに皮膚粘膜症状は落ちついてきますが、神経節にウイルスは残存しており、小さなストレスでも再発する傾向になります。
完全に治療するには、是非、内服薬を服用しヘルペスウイルスの量を減らしましょう。
内服薬のバルトレックスが有効であることを、ぜひ覚えておいてください。
専門医でなくても処方してもらえます。
被災された皆さんを、日本中、世界中が応援しています。
被災地の一刻も早い復興を心よりお祈りいたします。
2011年04月23日