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子宮頸癌予防ワクチン(前編)
今回は、子宮頚がんの予防ワクチンについてお勉強いたしましょう。
現在、日本で接種できる子宮頸がんの予防ワクチンは2種類あります。
GSK社(グラクソスミスクライン社)製のサーバリックスとMSD社製のガーダシルというワクチ ンです。
サーバリックスは16、18型のヒトパピローマウイルス (以下HPV)による感染を防ぐワクチンです。それに対し、ガーダシルは6、11、16、18型のHPV による感染を防ぐワクチンです。ですから、サーバリックスを接種すると、体の中に16、 18型のHPVに対する抗体が作られます。
また、ガーダシルを接種すると、体の中に6、11、16、18型のHPVに対する抗体が作られます。 つまり、ガーダシルには、子宮頸がんの原因となるHPVの16型と18型以外に、HPV6型と11型に対する感染予防効果も含まれているため、これらのウイルスが関係している尖圭コンジローマの発症も予防できます。
このように特徴はそれぞれ異なりますから、接種する子宮頸がん予防ワクチンの種類、内容については、お医者さんにご相談いただくのがいいでしょう。
子宮頸がんの予防には、ワクチンの接種と定期的な検診が重要です。
ワクチンを接種してもすでにHPVに感染していたり、異なる 型のウイルスに感染したりして、子宮頸がんが発症する可能 性があります。 早期発見と、治療のために20歳を過ぎたら定期的に子宮頸 がんの検診を受けることをお勧めいたします。
次回は、ワクチンについての注意事項と接種回数についてお話いたしましょう。
(参考:MSDの資料)
2011年10月15日