ペニスの恥垢(前編)
秋も深まり、肌寒い日のこと、20代後半のエリート・サラリーマンが受診してきました。
「ブライダル性感染症チェックをお願いいたします」
『それは素晴らしいことですね。人生の節目には、是非、STIチェックをいたしましょう』
「先生、HIV検査とSTI検査をして下さい」
『では、その前に、外陰部の診察をしますね。まず、ベッドに横になっていただけますか?おちんちんを診ますよ』
彼のペニスは仮性包茎でした。
でも包皮輪が狭く、包皮をめくるのはやや難しい状態でした。
しかし、亀頭を診る必要があるので、包皮を、そっと優しく、ゆっくりとむいていきました。
「先生、痛い、痛いです」
少し痛そうでしたが、亀頭を半分ほど露出すると、驚きました。
陰茎の亀頭冠全周囲にわたり、恥垢の塊がびっしりと付着していたのです。
黄色の恥垢です。
黄色の恥垢は、硬いチーズの様で、それがウロコ状に整然と並んでいました。
また、その一部はすでに石の様に硬くなってしまっていました。
20年間以上の恥垢が蓄積された結果なのでしょうか。
こんな場合には、一体どうしたらいいのか。
この診察のお話の続きは、次回またすることにいたしましょう。
2011年11月05日