性器カンジダ症
性器カンジダ症はカビの仲間のカンジダによって起こる性器の真菌感染症です。原因菌としてはCandida albicansが最も多く認められます。
女性に特有な病気といってもよく、セックスが原因のカンジダ症は約5%と意外に多くありません。
女性では腟炎と外陰炎は同時になることが多いので、外陰・腟真菌(カンジダ)症といわれています。
何らかの誘因があることが多く、特に抗生剤、風邪薬などを飲んだあとに発症します。
また腟内を洗浄した後に発症することもあります。
症状としては外陰や腟のかゆみ、白いおりものが増えたり、他に外陰・腟の灼熱感、痛み、性交痛を認めます。腟の中には酒粕状、粥状、ヨーグルト状、オカラ様の白色腟内容がみられ、腟壁、子宮頸部にかたまりとなって付着しています。 男性がなることは少なく、ときどき亀頭包皮炎として発症します。
腟の内部は、デーデルライン乳酸菌の働きで清潔に保たれています。
この腟内に住む良い菌が、悪い菌の侵入を抑えているのです。
ビデで洗いすぎると、良い菌が減ってしまって、腟の中のバランスが崩れてしまいます。
きれいにしているつもりが、実はばい菌が繁殖しやすい状態にしてしまっているのです。
何もしないほうが、腟自身の清潔を保つ機能が発揮されるのです。
腟カンジダ症は、清潔にしすぎる習慣が原因になっている“生活習慣病”とも言えるでしょう。
「清潔は不潔」なのです。
「洗いすぎ」にはご用心!
2007年04月27日