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女性の直腸内異物(電動こけし)
夕刻、閉院まじかに20代前半の女性フリーターが受診してきた。
「肛門に入れられちゃったんです」
『何を入れられたんですか?』
「コケシです!すごく痛くて、痛くて・・・・。おしっこする時も痛い。」
『それでは診察いたしましょう』
検診台にて外性器、肛門部を診ると先ず、びっくりした。
電気のコードが肛門から垂れ下がっている。
そして肛門周囲は腫れあがり、肛門から軽度の出血も認めている。
しかし電気コードは肛門から約30cmほどで切れていた。
おそらくハサミで切ったのであろう。
彼女に確認するとやはりその通りであった。
『今日は、パートナーの男性は一緒に来なかったのですか?』
「先生、実は私が、自分で電動コケシを昨夜入れたんです。今までは腟の中に入れて何回か使っていたんですが、昨夜は肛門に入れてしまいました。そしたら、取れなくなっちゃたんです。助けてください!」
どんなコケシか、聞いてみると、かなり大きく長い電動コケシらしく、約20cm程だという。
さて手にサージカルグローブをして、コケシの摘出作戦に挑んだ。
彼女の肛門に右手の人差し指を挿入すると、確かに異物が触れる。
コードを少し引っ張りながらコケシを動かしてみたが、コケシの基部がかなり大きいいため、あまり自由には動かせない。コケシの基部に電気コードがあるためと、コケシが大きくて回転させられないためコケシの頭側が触ることができない状態である。従って基部側から肛門外に出さなければならない。
直腸膨大部において人差し指の指先で基部の場所をコントロールし、肛門側に寄せ電気コードを使いながら、肛門外に誘導し取り出すことがやっとできた。
「先生、いたい!痛い!痛い!」
『もう少し!もう少し』
「痛ーいッ!アーツ―!もうダメ!やめてーッ!」
『出たーッ!取れた!終わったーよ!』
「取れたの? 良かった!フーッー! チョウ、嬉しい!」
さて出てきたコケシは長さは約20cm、直径2.5cmの黄色いシリコン製のコケシであった。
コケシの基部は直径約3.5cm高さ0.6cmあり、コケシ本体よりもやや太くなっている。
コケシの基部の中央から電気コードがでている状態であった。
やれやれ、取れた。良かった!良かった!
さて彼女の顔を見ると疲れきった様子。そして、なんと口唇が膨れあがっており、特に下クチビルが“超タラコクチビル”なっていた。
これは、どうしてなんだろう。唇については、今回、特に触れなかった。マスクをしてお帰りです。
『明日は必ずいらっしゃいね』
「必ずきます。ありがとうございました。お世話になりました」
でも来院してきませんでした。やはりね・・・・・・。
2012年06月05日