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糖尿病による包皮輪の亀裂(後編)
前回に引き続いて、“遊び”のなくなった包皮と、糖尿病の関係について説明していきましょう。
メタボで糖尿病の人が、長く血糖コントロールを乱していると、このような症状(糖尿病性包皮炎)が現れることがあります。
血液検査をすると、案の定、血糖値が高く、過去2カ月ほどの平均的な血糖状態を示すHbA1cは9.4%であった。5.8%未満が正常ですから、この男性は立派な糖尿病です。
『糖尿病のコントロールをしなくてはいけませんね。糖尿病の専門医に早く診てもらいましょう。食事療法、運動療法などの指導が必要でしょうね』
「先生!ひょっとして、EDになったのも糖尿病のせいですか?」
男性は、多忙を理由に健康診断も受けず、検査も受けずにいて、自分の体の変調をほとんど把握しておらず、糖尿病になっていることも知らずにいたわけです。
当然、治療を受けていませんから、しだいに、糖尿病が進行し、包皮先端部への血流が悪くなり、このような症状を招いたと思われます。
EDになったのもそのためでしょうか。糖尿病が持続すると包皮輪において皮膚粘膜移行部の炎症が生じ、徐々に包皮輪の弾力性が低下し、ちょっとした機械的刺激により、容易に亀裂が生じるようになるものと考えられます。
『しっかり糖尿病の治療を受けないと、オチンチンが大変なことになりますよ。夢も希望もなくなりますよ』
と言うと、男性はうなだれてしまいました。
紳士諸君、ペニスの健康を守るためにも、糖尿病をチェックいたしましょう。
簡単にできますよ。専門医のところへ、気軽に足を運んで下さいね。
「先生、わかりました。さっそく専門医を受診いたします」
『私のお奨めは、先ずウオーキング1時間ですね。毎日、続けるとかなり、貴方の息子(オチンチン)が元気になりますよ。息子が元気になればお父さんも一緒に元気になれますよ』
それではご機嫌よう!
2012年06月27日