Home > 【その他の病気】 > 性風俗嬢のアメーバー肝膿瘍(前編)
性風俗嬢のアメーバー肝膿瘍(前編)
最近、40代の女性が、辛そうな表情をして来院してきました。
訴えは「身体がだるいんです」ということから始まりました。
話を聞くと、数年前にアメーバ―肝膿瘍で東京の某病院に入院していたといいます。
前回の血液検査でgamma;GTPが高値であったようです。
患者の置かれた環境等を知るために問診を進めると、彼女は性風俗従事者であることが分かりました。かなりマニアックな性風俗店に勤めていました。
『男性の肛門を責める専門です。アナルを口で舐めたり、大人のおもちゃなどを使ってアナルを責めたり…など沢山あります。それが私の仕事です。一方的に肛門を責めるんです。M男性専門なので、私が男性から責められることはありません。』
彼女はおそらく、この特殊な性風俗業(肛門専門職)により、客の糞便から感染したものと考えられます。それでも、彼女はこの特殊な性風俗業(肛門専門職)はやめられないそうです。
彼女の体調不良の原因は、この「アメーバ―肝膿瘍」なのですが、今回は次週より、この「アメーバ―肝膿瘍」と「赤痢アメーバー症」について少し勉強してみたいと思います。
少し専門的になり、恐縮ですが、ぜひお付き合いください。
それでは、続きを。
2012年10月15日