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小児の水いぼ治療(中編)
今回は、水いぼの感染経路について、お話いたしましょう。
プールに小さい子が通っていると、水いぼに感染する事がしばしばあります。感染は経皮感染で、主に接触でうつると考えられます。
兄弟間など、お子さんの間でうつるという事がよくあります。特に、プールでうつるとよく言われますが、それは脇の下などにできることが多く、ビート板を介してうつっているのではないかと考えられています。
また、保育園や幼稚園、学校などに登園、登校しても大丈夫なのかという問題があります。
伝染性軟属腫は「学校保健安全法施行規則第18条」において、法的には学校感染症の中の第3種「その他の感染症」というところに定義づけられています。
これらの感染症は、条件によっては出席停止の措置が必要と考えられる疾患ですが、普通は出席停止などの措置は必要ないと思われます。
プールに関しては、入ってよいかどうかというのは、施設によって対応が異なるでしょう。最近はプールを禁止する必要はないという指針が示されています。
ただ、水いぼが多発しているようなお子さんには、ビート板を共用しない、あるいはタオルを共用しないという注意が必要でしょう。それから、
プールの後にはよくシャワーを浴びるよう、しっかり指導しましょう。
皮膚の経皮感染ですので、掻いたりすると接触で周りに広がってしまいます。特に、アトピー性皮膚炎のお子さんなどは、もともとバリア機能が少し弱いので、更にかゆくて掻いてしまうと、次々と湿疹のところに経皮接種して、水いぼを増やしてしまうということがあります。
スキンケアをしっかりして皮膚の健康を保つという事が、水いぼを増やさないためには大切となります。
次回は、水いぼの治癒経過についてお話します。
2012年10月29日