泌尿器科専門医 ドクター尾上の医療ブログ:泌尿器科専門医 ドクター尾上に寄せられるさまざまな性感染症のトラブルについて専門家の立場からお答えします。

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性感染症はのどにも感染する

オーラルサービスを性商品とする性産業、いわゆるピンクサロン、ヘルスまたはデリバリーヘルスに行く若者が増えています。
その理由は、ソープランドよりも低料金であることでしょう。
そしてその結果、咽頭(のど)にクラミジアや淋菌が感染します。

性感染症は性器のみに感染すると思っていませんか。
性行動においてオーラルセックスが日常化している現在、クラミジアや淋菌が咽頭へ感染する多くの若者が増加しています。
のどに違和感を覚える人は、是非、咽頭の検査を受けてみましょう。

性器クラミジア・トラコマチスは男女ともに初期症状が軽いため、早期発見が難しいのが特徴です。感染するとHIVにも感染しやすくなるので、早期発見・早期治療が求められます。
性器淋菌感染症については、男性の感染例が女性の4.4倍にのぼる性感染症です。

また治療薬に耐性をもった淋菌(耐性淋菌)の感染者も増加しています。
のどに痛みがある。風邪薬を飲んでも治らない。パートナーが性感染症と診断された。
こんな症状がある方は、直ぐにのどの検査を受けましょう。
うがい液で簡単に検査ができるようになりました。
従来は、のどの粘膜を綿棒でこすって検体を採る方法(拭い液法)が一般的でしたが、
最近、うがい液(ガラガラうがい)だけで簡単に検査できるようになりました。
ロシュ・ダイアグノスティックス(株)が、うがい液だけで簡単にできる検査の保険適用を取得いたしました。腫れた患部を綿棒で刺激せず、のどへの負担が少ないので安心が受けられます。
4,5日程度で検査結果がでます。

心配な方は一度、専門医をたずね、検査をうけては如何でしょうか。

 

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2013年02月28日

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