泌尿器科専門医 ドクター尾上の医療ブログ:泌尿器科専門医 ドクター尾上に寄せられるさまざまな性感染症のトラブルについて専門家の立場からお答えします。

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性器ヘルペスはどのような診察を受けるのですか?

20代の女性から性器ヘルペスのことで相談がありました。

「先生!性器ヘルペスはどのような診察を受けるのですか?具体的に診察の流れ教えてください。」

 『そうですね!性器ヘルペスの診察は先ず問診です。医師が患者さんに病気の原因や経過について聞き取りをします。自覚症状として発熱、鼠蹊部リンパ節の痛みのある腫れ、膀胱炎症状、があるかどうか。排尿状態(尿閉:尿がでなくなる。尿失禁:尿のお漏らし)、歩行障害などについても聞きます。
また、局所に痛み、痒み違和感、不快感があるかどうかも聞きます。
次に大事な診察です。体温を測定し、鼠蹊部のリンパ節を触診します。いよいよ性器の視診です。検診台に乗り視診を受けます。貴女の将来がこれで決まるかもしれません。
しっかりと診察を受けましょう。貴女が恥ずかしがっていると、医師も正しい診察ができず、正確な診断ができなくなります。
また、貴女の協力があれば診察は早く終わります。
性器やその周辺、あるいはお尻などに、皮膚・粘膜症状として特徴的な丘疹、紅斑、水疱、膿疱、痂疲があるかどうかを診察します。専門医であれば、これで大半は診断ができます。
もし病変が見つかれば、見せてもらうことも可能です。
積極的に自分の病気の患部を見せてもらい、納得して治療を受けることをお勧めいたします。
また症状のよく似た他の病気と鑑別するために、患部から検体を採取して詳しい検査をすることもあります。
場合によっては血液検査をすることもあります。
お分かりになりましたか?貴女のプライバシーは守られますから、何も恥ずかしくありません。
安心して診察を受けましょう』

この診察で彼女は幸せになれるかもしれませんね。
それではご機嫌よう!

 

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2013年02月28日

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