君子危うきに近寄らず!
『君子危うきに近寄らず!』=“性風俗嬢の咽頭は性感染症の温床 ”
『先生!尿道の先から黄色い膿が出てきた!』
と言って、23歳のフリーターが受診してきました。
尿道から出ている膿を採取して、乾燥染色して顕微鏡
で見ると明らかに淋菌が見つかった。
立派な淋病である。
『何処に行ったの?』
と聞くと、
『3日前にヘルスには行ったけど、セックスはやっていないよ!オーラル
サービスを受けただけだよ!』
と答えました。
『淋病はそのオーラルサービスが原因だよ!口は災いの元って言うだろ 』
彼は
『マジ-!マイッタナー!クソ!』
と言って悔しがっていました。
そうなんです!
若い男性はお手軽セックスとしてヘルス、ピンクサロンなど
のオーラルサービスの性風俗店を利用しています。今回はこのオーラルサービスを行う性風俗嬢の『クラミジア性、淋菌性咽頭
炎について』に勉強しましょう。
男性の、性感染症で最も多いのはクラミジア性尿道炎で、次に多いのは淋菌性尿道炎です。
その最も多い感染源は性風俗嬢からであることはよく知られています。
しかも性風俗嬢のオーラルサービスこそが最大の感染要因なんです。
まさに“性風俗嬢の咽頭は性感染症の温床 ”ともいえ
ます。
クラミジア性、淋菌性咽頭炎の特徴は、ほとんどの方が無症状で咽頭発赤や扁桃腫脹などの症状がみられないことです。
逆に咽頭症状がある方にはクラミジアや淋菌の検出率が低いという印象です。
特に女性の方に陽性率が高く、しかも検出される頻度が年々高くなる傾向にあります。
性感染症検査目的で受診した性風俗嬢の、咽頭におけるクラミジアと淋菌検査を行った結果、ヘルス嬢の方がソープランド嬢に比べ咽頭クラミジアと淋菌の陽性率が、明らかに高いという結果がでました。
これは、オーラルセックスを専門的職業にするということは、クラミジア・淋菌の咽頭感染の非常に高いリスクを負うことであり、逆に言う
と性風俗嬢の咽頭は男性尿道炎の大きな感染源となりえるということです。
『君子危うきに近寄らず!』
お分かりいただけましたでしょうか?!
2007年10月30日