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「性感染症に関する咽頭検査・治療の重要性」
ある泌尿器科医から「淋菌感染症とクラミジア感染症の咽頭感染について教えてください」と アドバイスを頼まれました。 以下は、その時のアドバイスの内容です。 先ず、泌尿器科医にとって男性の淋菌性、クラミジア性尿道炎の最大感染要因がオーラルセックスであることは、良く知られていることです。 しかしながら、淋菌・クラミジアの咽頭感染の実態は泌尿器医といえども、あまり理解されていないと思われます。 また、口腔咽頭感染は感染部位としても、感染源としても放置できない問題です。 しかし、口腔咽頭の専門家である耳鼻咽喉科医の性感染症に対する関心度が低いのが現実であり、残念なことです。 咽頭感染を心配する患者が耳鼻科医を受診しても、検査もされず戸惑っている現象が数多く生じています。 ご承知の通り、淋菌感染症やクラミジア感染症は、生殖器だけでなく咽頭にも感染いたします。淋菌感染症においては、生殖器よりも咽頭の方が淋菌の検出率は高くでます。 一方、クラミジア感染症においては、咽頭よりも生殖器の方が検出率が高くでます。 また咽頭に感染した場合、治療においては、生殖器よりも咽頭の方が治癒までの期間が長くなると、経験的にわかっています。 そのため、性感染症の専門医であれば、性感染症と診断した症例に対しては、患者からの問診などにより咽頭感染も疑われる場合、通常よりも薬剤の投与量を多く処方するケースもあります。 その反面、性感染症に造詣が深くない医師は性器感染で咽頭感染を考慮しない場合が多く、通常の治療を実施し、性器が陰性化した段階で治癒と判断し、咽頭感染の有無を確認しないケースもあります。 現在の性行動の多様化から、性感染症が疑われた場合、咽頭の感染も念頭に入れながら、 検査ならびに治療を行うことが重要と考えます。
2013年06月26日
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