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女性に多い4つの性感染症 前編
2回(前編・後編)にわたって、女性に多い4つの性感染症(STI= Sexually
Transmitted Infections)について簡単に勉強しましょう。
エッチのあと「なにか下半身がいつもと違う、おかしい」と感じたら要注意です。
彼が、STIにかかっているかもしれません。もしかしたら、彼から移されたかもしれません。
複数の彼がいる場合は、マジでもっとリスクが高くなります。
しかし、症状が出ればまだ、いいのですが、症状が出ないと、検査や治療につながらず、後で身体が大変なことになり、心にも大きな傷ができてしまいます。
まず、① クラミジア感染症について簡単にお話しします。
クラミジアは、現在もっとも多く、性感染症の約半数を占めます。
10歳代後半から、20歳代のもっとも性行動が盛んな年代に多く、とくに女性患者は男性の2倍以上です。
感染すると帯下(おりもの)の増量、不正出血、下腹部痛、性交痛、排尿痛などの症状があります。
しかし約70%は症状が出ないとも言われ、放置すると不妊症になる可能性もあります。
この菌が手指を介して眼に入ってしまうとクラミジア性封入体結膜炎(濾胞性結膜炎)を起こす場合もあります。「目がまっ赤だよ!」「性感染症かも」という会話ができるくらい意識しておくとよいでしょう。
次に② 性器ヘルペスについて簡単にお話しします。
性器ヘルペスが初めてできると、性器、その周辺に小さな水疱、ただれが左右対称性にたくさんでき、痛みやかゆみが出ます。熱が出たり、足の付け根のリンパ腺が腫れたりします。
女性では膀胱炎症状も見られます。再発を繰り返す場合があるので必ず専門医を受診し診てもらいましょう。
次回後編は淋病感染症、尖圭コンジローマについてお話しする予定です。
2014年07月10日