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女性に多い4つの性感染症 後編
今回の後編は、引き続いて女性に多い性感染症についてお話します。
③ 淋病感染症について
男性では尿道、女性では子宮頚管に感染することが多い病気です。
ビックリな事実ですが、オーラルセックス増加により咽頭に感染する女性が増えています。
さらに、アナルセックスにより直腸に、手指が動くことにより眼にも感染します。
女性では膿みのようなのおりもの、不正出血、下腹部痛、排尿痛があります。
*バルトリン腺に感染するとバルトリン腺部が腫れ、強い痛みが出ます。
おそろしいのは、女性の約70%は症状がでないということです。
すると、治療をしないまま男性にうつしてしまうことになります。
そして、後に彼と別れた場合、彼は別の彼女にうつしてしまう。
これが永遠のループでつながってゆきます。
無症状に経過すると卵管炎、子宮付属器炎、骨盤腹膜炎と感染が拡がっていき、不妊症になる可能性もあります。
次に④ 尖圭コンジローマについて簡単にお話しします。
ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によりできるイボの一種です。
性器の周りや肛門周辺にできます。潜伏期間は数週間から8ヶ月と長いので、複数の彼とエッチしていると誰からうつされたのかわからなくなります。
もしもHPV16型、18型に感染すると女性では子宮頸癌になる恐れがあります。
最後に、愛のある健康なセックスをしましょう。
「今日はコンドームなくていいよね」と耳元でささやく彼に負けてはいけません。
妊娠だけでなくSTIから自分を守るという意味で、彼とはちゃんと話合うようにしましょう。
また、喉や眼にも菌が感染することは覚えておきましょう。
*バルトリン腺:女性の腟口の左右に一対存在する分泌腺
2014年07月10日