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アムステルダムの飾り窓から届いたケジラミ
オランダのアムステルダムには世界的に有名な売春地帯がある。俗にいう「飾り窓」である。
通りから見える飾り窓の中で客を待つ売春婦たちがセクシーなスタイルで並んでいる。
眩しくて真面にみることができない男達もいるであろう。
しかし、男性だけでなく女性までも、この「飾り窓」を旅の土産話にしようとウインドウショッピングする。
男性であれば誰しも性的に興奮しても不思議ではない情況であろう。
今回、私のクリニックに訪れてきたのは、永年オランダで仕事をしている45歳の男性である。
時々、日本に帰ってくる商社マンである。カルテを見てみると2年前には性器ヘルペスで来院している。
現在はオランダのアムステルダムに住んでおり、この度は久しぶりに日本に帰ってきたという。
今回は、外陰部の痒みを主訴として受診してきた。
2カ月前にアムステルダムの「飾り窓」に行き娼婦と性交渉を持ったという。
すでに自分でケジラミを2匹見つけていた。
この男性の外陰部を診察するとやはり陰毛の付け根に5匹の成虫を見つけ、これを採取した。
正に「アムステルダムの飾り窓から届いたケジラミ」である。
もちろん他の性感染症の検査も同時に行った。検査結果は国際電話で行うこととした。
白い下着を着けるように指導し、現在の特効薬であるスミスリンLシャンプーの使用法を説明した。
来週にはまたオランダのアムステルダムに帰るという。
性の健康をお祈りします。
2014年12月15日
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