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クラミジア抗原キット ラピッドエスピー≪クラミジア≫
今回はMEDICAL QOL メデイカルクオール月刊誌 2013年10月号 No.227 p.44~47 に、クラミジア検査キットについて私の記事が掲載されましたのでご報告いたします。
以下がその記事です。
DSファーマバイオメディカル株式会社
クラミジア抗原キット ラピッドエスピー≪クラミジア≫
性感染症(STD)は、デリケートな部位・器官の疾患であることから、患者心理としては誰にも知られたくないものである。特に、性器クラミジア感染症は自覚症状が乏しいことで、感染後早期に発見しにくい場合が多い。大日本住友製薬グループのDSファーマバイオメディカル株式会社が販売する「クラミジア抗原キット ラピッドエスピー≪クラミジア≫」は、クラミジア・トラコマチス抗原検査を簡単に実施でき、スピーディに結果がわかるPOCTキットとして脚光を浴びている。
自覚症状に乏しく早期発見しにくいクラミジア感染症にフォーカス
厚生労働省が公表している性感染症報告数(定点観測値)の年次推移によると、性器クラミジア感染症は、2002年の約4万3000人を頂点に、2012年では約2万4000人と減少傾向にある。とはいえ、これらの数値はあくまでも症状が出て、患者が対象の医療機関に受診数であるので、症状の出ない方々や全国的な数値を考慮するとさらに多くなるものと思われる。
また、定点観測値について男女別でみると、2002年では男女比率が4対6であったのが、2012年では約4.5対5.5と男性の比率が増加している。さらに、世代別でみると20歳代の占める比率は、2002年は全体の約51%であったのが、2012年には約46%と低下している。
STDのなかでも性器クラミジア感染症は、自覚症状が乏しいことなどから早期発見がしにくいものである。また、自覚症状が乏しいことにより早期発見・早期治療の機会を逸してしまいやすいことは、仕事やプライベートの活動を優先しがちな働き盛りの世代が罹患する傾向が高くなることの要因の1つとも考えられる。
DSファーマバイオメディカル株式会社が、2010年10月から販売した「クラミジア抗原キット ラピッドエスピー≪クラミジア≫」は、女性器から採取した検体や男性の初尿検体のいずれでも、簡便かつ迅速にクラミジア・トラコマチス抗原定性検査が実施できることで好評を得ている。
その開発経緯を聞いてみた。「現在のクラミジア感染に関する諸検査は、遺伝子検査が主流となっています。ただ、症状があるということで来院されたうえで遺伝子検査を実施するとなれば、診療所をはじめとした通常の医療機関では検査ができません。そうなると、検体を採取した後、検体は検査センターへ送らなければならず、患者さんには検査結果を聞くために改めて来院していただくことが必要です。また、仮に検査結果が陽性であった場合でも、治療薬をすぐに処方できないためタイムラグが生じます。このことから、当社としては、『患者さんが来院された際、すぐに診断でき、治療薬を選択できる検査キットがあってもよいのではないか』との考えで『ラピッドエスピー≪クラミジア≫』を開発し、2012年に販売を開始しました」(DSファーマバイオメディカル株式会社研究開発本部開発部学術開発グループ 主席部員・冨田庸助氏)
冨田氏によれば、「クラミジア感染症は公表されている罹患者数に加えて、無症状の保菌者が存在します」という。厚生労働省からの定点観測値(特定の病院に受診した患者数)では、ピークであった2003年から減少傾向にあるが、現在はそれほど下げ止まってはいないようである。「クラミジア感染症はあまり症状が出ない病気ですので、パートナーにも感染が拡大する可能性があり、感染の拡大や再発を防ぐには、パートナーを含めて同時に検査、治療をする必要があります」(冨田氏)
【中略】
スピーディな結果判明、早期治療で患者の復帰に貢献
宮本町中央診療所(院長:尾上泰彦医師)は、神奈川県川崎市の繁華街の一角にあり、尾上院長は性感染症の治療に力を入れている。尾上院長は、ラピッドエスピー≪クラミジア≫を販売当初から採用・導入し、その後の診療に役立てている。「DSファーマ社から、ラピッドエスピー≪クラミジア≫を紹介されたのは約2年前でした。当院を担当されていたMRの方がとても熱心な方で、ラピッドエスピー≪クラミジア≫を紹介されたのが導入のきっかけでした。ラピッドエスピー≪クラミジア≫が販売される前に使用していた試薬は、結果判明までに時間がかかっていました。特に、検体を温める時間が必要で検査結果が判明するまでに約30分かかりました。ラピッドエスピー≪クラミジア≫の検査手順は抗原抽出で約2分、結果反応が出るまでに約10分と、検査結果がわかるまでに約15分と今までの約半分ですむということは、臨床的な観点から申し上げても『使いやすい』といえますね。また、前の世代の製品と比べてもいい方向に進化しているので、とても満足しています」(尾上院長)
と太鼓判を押す。検査に当たっては、「ラピッドエスピー≪クラミジア≫は、他の検査と比べて安価に実施できます。とはいえ、患者さんのなかには費用面の課題がありますが、SDAやPCRをはじめとした遺伝子検査を選択される方もおられます。また、患者さんによってはラピッドエスピー≪クラミジア≫による迅速検査と、遺伝子検査を併用される方もおられます」(尾上院長)
と、あくまでも患者の選択に基づいて実施しているとのことだ。「クラミジア感染症は臨床的に非常に多い疾患ですから、陽性との結果が出ればすぐに治療を開始しなければなりません。ラピッドエスピー≪クラミジア≫は、PCR法をはじめとした他の遺伝子検査と比べても一致率がそれほど低いものではありませんので、信頼性がよければいいと思います」(尾上院長)
と、遺伝子検査と比較したうえでの信頼性も大きなポイントであるようだ。「当院を受診される患者さんの多くは、早く診断し、早く治療し、早く社会復帰することを望まれます。早めの対処を望まれる患者さんに、ラピッドエスピー≪クラミジア≫は向いていると思います」(尾上院長)
と、迅速な治療と患者の早い社会復帰のために欠かせないと強調する。
に、クラミジア検査キットについて私の記事が掲載されましたのでご報告いたします。
以下がその記事です。
DSファーマバイオメディカル株式会社
クラミジア抗原キット ラピッドエスピー≪クラミジア≫
性感染症(STD)は、デリケートな部位・器官の疾患であることから、患者心理としては誰にも知られたくないものである。特に、性器クラミジア感染症は自覚症状が乏しいことで、感染後早期に発見しにくい場合が多い。大日本住友製薬グループのDSファーマバイオメディカル株式会社が販売する「クラミジア抗原キット ラピッドエスピー≪クラミジア≫」は、クラミジア・トラコマチス抗原検査を簡単に実施でき、スピーディに結果がわかるPOCTキットとして脚光を浴びている。
自覚症状に乏しく早期発見しにくいクラミジア感染症にフォーカス
厚生労働省が公表している性感染症報告数(定点観測値)の年次推移によると、性器クラミジア感染症は、2002年の約4万3000人を頂点に、2012年では約2万4000人と減少傾向にある。とはいえ、これらの数値はあくまでも症状が出て、患者が対象の医療機関に受診数であるので、症状の出ない方々や全国的な数値を考慮するとさらに多くなるものと思われる。
また、定点観測値について男女別でみると、2002年では男女比率が4対6であったのが、2012年では約4.5対5.5と男性の比率が増加している。さらに、世代別でみると20歳代の占める比率は、2002年は全体の約51%であったのが、2012年には約46%と低下している。
STDのなかでも性器クラミジア感染症は、自覚症状が乏しいことなどから早期発見がしにくいものである。また、自覚症状が乏しいことにより早期発見・早期治療の機会を逸してしまいやすいことは、仕事やプライベートの活動を優先しがちな働き盛りの世代が罹患する傾向が高くなることの要因の1つとも考えられる。
DSファーマバイオメディカル株式会社が、2010年10月から販売した「クラミジア抗原キット ラピッドエスピー≪クラミジア≫」は、女性器から採取した検体や男性の初尿検体のいずれでも、簡便かつ迅速にクラミジア・トラコマチス抗原定性検査が実施できることで好評を得ている。
その開発経緯を聞いてみた。「現在のクラミジア感染に関する諸検査は、遺伝子検査が主流となっています。ただ、症状があるということで来院されたうえで遺伝子検査を実施するとなれば、診療所をはじめとした通常の医療機関では検査ができません。そうなると、検体を採取した後、検体は検査センターへ送らなければならず、患者さんには検査結果を聞くために改めて来院していただくことが必要です。また、仮に検査結果が陽性であった場合でも、治療薬をすぐに処方できないためタイムラグが生じます。このことから、当社としては、『患者さんが来院された際、すぐに診断でき、治療薬を選択できる検査キットがあってもよいのではないか』との考えで『ラピッドエスピー≪クラミジア≫』を開発し、2012年に販売を開始しました」(DSファーマバイオメディカル株式会社研究開発本部開発部学術開発グループ 主席部員・冨田庸助氏)
冨田氏によれば、「クラミジア感染症は公表されている罹患者数に加えて、無症状の保菌者が存在します」という。厚生労働省からの定点観測値(特定の病院に受診した患者数)では、ピークであった2003年から減少傾向にあるが、現在はそれほど下げ止まってはいないようである。「クラミジア感染症はあまり症状が出ない病気ですので、パートナーにも感染が拡大する可能性があり、感染の拡大や再発を防ぐには、パートナーを含めて同時に検査、治療をする必要があります」(冨田氏)
【中略】
スピーディな結果判明、早期治療で患者の復帰に貢献
宮本町中央診療所(院長:尾上泰彦医師)は、神奈川県川崎市の繁華街の一角にあり、尾上院長は性感染症の治療に力を入れている。尾上院長は、ラピッドエスピー≪クラミジア≫を販売当初から採用・導入し、その後の診療に役立てている。「DSファーマ社から、ラピッドエスピー≪クラミジア≫を紹介されたのは約2年前でした。当院を担当されていたMRの方がとても熱心な方で、ラピッドエスピー≪クラミジア≫を紹介されたのが導入のきっかけでした。ラピッドエスピー≪クラミジア≫が販売される前に使用していた試薬は、結果判明までに時間がかかっていました。特に、検体を温める時間が必要で検査結果が判明するまでに約30分かかりました。ラピッドエスピー≪クラミジア≫の検査手順は抗原抽出で約2分、結果反応が出るまでに約10分と、検査結果がわかるまでに約15分と今までの約半分ですむということは、臨床的な観点から申し上げても『使いやすい』といえますね。また、前の世代の製品と比べてもいい方向に進化しているので、とても満足しています」(尾上院長)
と太鼓判を押す。検査に当たっては、「ラピッドエスピー≪クラミジア≫は、他の検査と比べて安価に実施できます。とはいえ、患者さんのなかには費用面の課題がありますが、SDAやPCRをはじめとした遺伝子検査を選択される方もおられます。また、患者さんによってはラピッドエスピー≪クラミジア≫による迅速検査と、遺伝子検査を併用される方もおられます」(尾上院長)
と、あくまでも患者の選択に基づいて実施しているとのことだ。「クラミジア感染症は臨床的に非常に多い疾患ですから、陽性との結果が出ればすぐに治療を開始しなければなりません。ラピッドエスピー≪クラミジア≫は、PCR法をはじめとした他の遺伝子検査と比べても一致率がそれほど低いものではありませんので、信頼性がよければいいと思います」(尾上院長)
と、遺伝子検査と比較したうえでの信頼性も大きなポイントであるようだ。「当院を受診される患者さんの多くは、早く診断し、早く治療し、早く社会復帰することを望まれます。早めの対処を望まれる患者さんに、ラピッドエスピー≪クラミジア≫は向いていると思います」(尾上院長)
と、迅速な治療と患者の早い社会復帰のために欠かせないと強調する。
2015年01月15日
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