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梅毒について 女性からの相談

梅毒について 年齢不詳の女性からの相談がありましたので報告いたします。

【相談内容】
先生お忙しいところ大変失礼します。梅毒について、初めてご相談させていただきます。
私は5月に梅毒2期と診断されました。今、現在サワシリンカプセル250mg一日8時間おきに3回服用しています。
5月中旬の時点でRPR64でした。
先月某病院の担当医にどれくらいで数値下がるのか聞いたところ「約8週間服用して数値は半分くらいになる」と言っていました。
ただネットで色々調べましたが2期だと4週から8週で数値下がると書いてありました。
この病気は自分で招いたことなのは十分理解しています。
今は絶望しかありません。
どうか先生、助けてください。
 
【回答】
梅毒になった原因と梅毒2期と診断された根拠は不明ですが、まとめますと、貴女は5月に梅毒2期と診断され、現在サワシリンカプセル250mgを1日3回(250mg×3=1日量750mg)服用されています。
一日8時間おきに3回服用しています。梅毒血清反応の成績は5月中旬の時点でRPR64でした。
 
梅毒血清反応の成績(結果)は時間経過と共に下降傾向になりますから、ご心配いりません。
検査成績の結果で一喜一憂しないでください。
駆梅治療をチャント行うことが大切です。

貴女の治療はサワシリンカプセル250mg×一日3回服用(250mg×3回)
1日量750mgを服用なさった。
 
日本性感染症学会の治療ガイドラインでは梅毒の治療には、殺菌的に働き、耐性の報告もないペニシリンを第一にすべきで、経口合成ペニシリン(AMPC,ABPC1日500mg×3=1日量1,500mgなど)を内服させる。
投与期間は、第1期は2~4週間、第2期では4~8週間、第3期以降では8~12週間を必要とする。
無症候梅毒ではカルジオリピンを抗原とする検査で、抗体価が16倍以上を示す症例は治療することが望ましい。
投与期間は、感染時期を推定し、その期の梅毒に準じるが、感染後1年以上経過している場合や、感染時期の不明な場合には、8~12週間とするとされています。
 
貴女の服用されているサワシリンカプセルは経口合成ペニシリン(AMPC)ですから、安心して服用してください。
 
また、治癒判定については、梅毒の治療効果は、カルジオリピンを抗原とする検査の抗体価とよく相関するので、病期に応じた十分な治療を行った後は、一般に臨床症状の持続や再発がないこと、およびカルジオリピンを抗原とする検査を定期的に追跡して定量値が8倍以下に低下することを確認するとされています。
 
貴女の場合、1日の内服薬の量が少なかったようですね。日本性感染症学会の梅毒・治療ガイドラインでは経口合成ペニシリン(AMPC 1日500mg×3=1日量1,500mgなど)を内服することを勧めていますから、主治医に頼んで投与量を増やすか、投与期間を長くしてもらってください。
 
私のお勧めは経口合成ペニシリン(AMPC 1日500mg×3=1日量1,500mg)を8週間服用することです。
これにより、ご結婚、お子さんを作ることは可能です。
 
もし、まだ不安があるのでしたら、梅毒の専門医のいる皮膚科を受診なさってください。
お大事になさってください。

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2015年07月07日

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