性器ヘルペス!初感染!
『先生!おしっこするとき痛いの!熱もあるしー!足の付け根が腫れて痛いしー! 歩くと痛いからつらいの!』22歳のフリーターの女の子が来院してきた。
この方は膀胱炎ではありません。おそらく性器ヘルペスの初感染だと思います!
性器ヘルペスは単純ヘルペスウイルス1型または2型の感染により性器に痛みを伴う浅い 潰瘍(かいよう:皮膚・粘膜のただれ)または小水疱ができる病気です!
初めてこの病気になると、セックスをして2日~12日位してから性器に小さな水疱ができてきます。
水疱はすぐに破けてしまい、ただれた状態になり、激しい痛みがでてきて歩行がつらくなることもあります。 ソケイ部(股の付け根)のリンパ腺が腫れ、熱が出る場合もあります。
男性より女性のほうが症状が激しく出るようです。
ヘルペスウイルスは 性器に感染すると、 神経を伝って骨盤の中の神経節に潜伏感染します。
潜伏感染したヘルペスウイルスは、何らかのストレスによって再び神経を伝って性器ヘルペスとして再発します!
初めて性器ヘルペスになった場合は、専門医を受診してできるだけ早く抗ウイルス薬を飲むことが賢明です。 その後の再発の頻度や程度に大きく影響が出てきます!
早く治療を始めれば、たとえ再発しても程度が軽くてすむそうです。
少しでも異常を感じたら、我慢しないで診察を受けてくださいね。
2007年05月11日