泌尿器科専門医 ドクター尾上の医療ブログ:泌尿器科専門医 ドクター尾上に寄せられるさまざまな性感染症のトラブルについて専門家の立場からお答えします。

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「パートナーとの関係性について」

性感染症の再発防止についての私からのメッセージです。

2回にわたりお話しいたします。先ず1回目です。

1.パートナーとの関係性についてお話いたします。

性感染症の再発防止を考える上で、パートナーとの関係性は非常に重要になります。

淋菌やクラミジアなどの性感染症は症状に乏しく、知らないうちにパートナーに感染させている可能性があります。

一方、その性感染症がパートナーから感染させられている可能性もあります。

投薬治療を行い治癒を確認したにも関わらず、再感染する患者が少なからず存在します。

この場合は、パートナーがすでに性感染症に感染しているという可能性が強く疑われ、パートナーの検査は非常に重要と言えます。

実際に性感染症になった患者さんは、性感染症が性行為を介する感染なのでパートナーには感染した事実を隠してしまいがちです。

また、症状が乏しいとパートナーが積極的な受診をしないという事が多くあり、パートナーの受診率は低くなっています。

また、性行動の多様化によってオーラルセックスによる感染などもあり、咽頭のみ感染しているという症例も多く見受けられます。

私のクリニックでの実際の印象では、感染者のパートナーの受診率は約30%で、その中で実際に感染している人の確率は約30%です。

もしも感染してしまった場合はパートナーにきちんと告白し、一緒に検査を受け、再発が起きないように気をつけましょう。そして、しっかりと感染を予防しましょう。

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2015年07月24日

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