「目で見る性感染症」
私の講演会が松山市でありましたので報告いたします。 2008.9.14.
愛媛県耳鼻咽喉科医会講演会
日時:平成20年9月14日(日)
場所:愛媛県医師会館 2階 第一研究室
特別講演 「目で見る性感染症」
座長 :愛媛大学医学部耳鼻咽喉科頭頸部外科
講師 比野平 恭之 先生
演者 宮本町中央診療所 院長 尾上泰彦
このような機会をいただきました、愛媛県耳鼻咽喉科医会に感謝申し上げます。
また、学術担当の木谷伸治先生には大変お世話になりました。
厚くお礼を申し上げます。
以下に講演要旨を示します。
【講演要旨】
『 目で見る性感染症 』
性感染症は異性間あるいは同性間で性の営み、性行為があって初めて生じるという、大変人間性豊かな病気であり、誰もが感染しえる疾患群である。
また“性感染症を疑うポイント?”とは本人が、何時、何処で、誰と、何をしたのか、どんな事象が起きたのかの検証ともいえる。
外陰部はパートナーと濃密に接触する性行為の主役を果たす性器としての特異性とともに、皮膚粘膜、特に排泄口への移行部、各種の付属器官が豊富、皮膚が菲薄で柔軟であるなどの特性があり性感染症の好発部位となりえる。
性感染症の臨床現場においては、教科書でみるような「これが性感染症だ」という典型的な症例ばかりではない。
そのため,性感染症の診断には問診技術と視診技術が重要となるが、今回は特に視診技術に関して述べる。
私が経験しえたクラミジア感染症、淋菌感染症、性器ヘルペス、梅毒、尖圭コンジローマ、ケジラミ症、性器伝染性軟属腫、腟トリコモナス症、性器カンジダ症、軟性下疳などの性感染症症例を中心に臨床写真を提示しながら視診技術のポイントについて言及し「これが性感染症だ」の実態に迫る。
多くが演者の臨床経験に基づいた(エビデンスに基づかない)内容であるが、パンツの中に隠された、驚くような性感染症の情報をご覧いただき、実際の診療に役立てていただければ幸いである。
以上、報告いたします。
2008年09月30日
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