Home > 【性にまつわるお話】 > 女性向け売春宿の波紋
女性向け売春宿の波紋
NEWSWEEK 2006.1.25（日本版）に掲載されていた記事を報告いたします。
以下がその記事です。
女性向け売春宿の波紋
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
風俗産業
著名人相手の娼婦斡旋で名をはせたＨ・フライスが
新手のセックスビジネスに乗り出しラスベガスは大騒ぎ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ラスベガスから北西に130キロ。
雑草が生い茂りゴミが散乱する荒れ地にたたずみ、ハィディ・フライス（39)は未開の「性地」の下見をしていた。
著名人相手に高級コールガールを斡旋し、ハリウッドのマダムとして名をはせた彼女は今、その場所にアメリカ初の女性向け売春宿をつくろうともくろんでいる。
快楽の館は城のような外観になる予定で、大広間には大理石を敷き詰める。
スパとアダルトグッズショップを併設し、20人の男性が待機する。
女性客は人目につかないバンガローで、お気に入りの男性と1時間250ドルの濃密な時を過ごす。
だが、たとえ業界のマダムでもこの地で歓迎されるわけではない。
彼女は90年代に、売春斡旋の罪で服役した過去がある。
ネバダ州はアメリカで唯一売春を合法化しているが、フライスに営業認可が下りるかどうかはわからない。
問題は男性のスタミナ？
ネバダ州公認の売春業者は、フライスのビジネスによって州内のキリスト教保守派が勢いづき、売春の全面禁止に乗り出すことを懸念している。
「この業界は弱い存在だ」と、ネバダ州の売春宿組合のジョージ・フリントは言う。
州の売春法は、サービス従事者がすべて女性であることを前提にしており、子宮頸部の性感染症検査を義務づけている。
フライスが営業を行うには、法律を修正しなくてはならない。
保守派の市民団体を率いるリチャード・ザイサーは、「フライスが開業してメディアが騒げば、業界全体への風当たりが強まる」と警告する。
ネバダのマダムになるかはかなりの厚かましさが必要だが、フライスにはそれがある。
「私はハイディ・フライス。この商売のことは、世界の誰よりも知っている」と、彼女は言う。
有力なビジネスパートナーだったある売春業者が昨年11月に出資を取りやめたときも、彼女は計画を断念しなかった。
150万ドルの開業資金をどう調達するかははっきりと語らないが、ほかにも出資者はいると強調する。
ケーブルテレビのＨＢＯとは売春宿誕生の舞台裏をドキュメンタリー番組にする契約を結んでおり、フライスには数十万ドルが転がり込む予定だ。
これまでに1000人以上の「売春夫」希望者から問い合せがきている。
採用条件は明確に定めていないが、「試験」をするつもるはないとフライスは言う。
「女性の扱い方などを見れば、女性が好むタイプかどうかわかる」
すでに第1号が採用された。
メロドラマの元スター、レスター・ジェームズ・ブランド（37）だ。
「俳優業ではいまいち芽がでなかった。ハイディに会って、別の道に挑戦してみようと思ったんだ」と、ブラントは言う。
だがブラントにそんなスタミナがあるのだろうか。
「女性は1日に5人、10人、ときにはそれ以上の客を相手にできるが、（バイアグラを使っても）男はどうだろう」と、ネバダ州で売春宿を経営するデビー・リベンバーグは言う。
いずれはゲイ向けの宿も
そもそも、利用者がいるかどうかも気になる。
ラスベガスから車で1時間半かかるとなるとなおさらだ。
「まともな女がセックスのためにそこまで行く？ラスベガスでいくらでも相手が見つかるのに」と、ヒューストンで男性ストリップショーのチケットを買うために並んでいた２８歳の女性は言う。
しかしフライスは、ほかでは味わえないエキゾチックな体験ができる場所を作ってみせると言う。
「すごくリッチで、すごく美しい女性たちから、真っ先に利用したいと言われた」
まずは女性客に的を絞るが、将来はゲイも視野に入れていると言う。
「こういうことは段階を踏まなきゃ。このビジネスに一夜で達成できることなんかない」
いや、たいていは、一夜でできるかと・・・・・・。
スティーブ・フリース
NEWSWEEK 2006.1.25
以上
2007年04月30日
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.dr-onoe.com/mt/mt-tb.cgi/203
