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性風俗嬢のクラミジア感染症について!
【相談者】30歳 女性 既婚 子供無し
【相談内容】
『性風俗嬢のクラミジア感染症について!』
おりもの(帯下)が多いので某婦人科を受診し、検査の結果、クラミジア陽性と
いわれました。診断名はクラミジア性子宮頸管炎です。
現在治療の為、クラリスという薬を服用中です。14日間服用するそうです。
私達夫婦は婚前よりセックスレスです。
しかし現在、私には月に一度会うセフレ(セックスフレンド)がいます。
彼に自分のクラミジアの事を伝え検査してもらった結果、クラミジアは陰性ということでした。
私は、昨年秋に2ヶ月間性風俗店で働きました。
性風俗をやめてから『通販の性感染症検査キット』で口腔内の性感染症検査をした結果は陰性でした。
私はいつからクラミジアを保菌していたのでしょうか?
現在治療中ですが、婦人科よりさらに精密検査が必要という連絡がありました。
クラミジア感染症などから発展する病気には何があるのでしょうか?
【相談のポイント】
1.現在月に一度会うセフレがいる。そのパートナーのクラミジア検査は陰性。
2.昨年秋に2ヶ月間、風俗で働いた。
3.何時からクラミジアを保菌していたのか?(潜伏期間は?)
4.クラミジアから発展する病気には何があるか?
5.さらに精密検査必要とは!?
【回答】
性器クラミジア感染症は症状が乏しいことが特徴です。
女性では約80%が無症状です。男性でも約50%が無症状です。
また咽頭クラミジア感染症では、まったく症状が無いのが特徴です。
貴女は2ヶ月間、性風俗店で働いていたのですから、クラミジア感染症になってもなんら不思議はありません。
性風俗で働くということはクラミジア感染症になる危険性が高いということです。
というのは性感染症で最もトレンドな、最も頻度が高い病気がクラミジア感染症なんです。
不幸にもクラミジアに感染した場合、症状が出れば検査・治療につながりますが、
症状がなければ治療につながらず、卵管炎、卵管狭窄、子宮外妊娠を招く可能性が出てきます。
そうして知らず知らずの内に不妊症になるかもしれません。さらには骨盤腹膜炎、肝周囲炎を併発し入院となる危険性もあります。
貴女は風俗をやめてから約3ヶ月間(最低)は性感染症の検査を専門の医療機関で受けるべきでした。
性風俗という仕事をやめても、身体は正直なもので病気を忘れていません。
仕事をやめたという、ホットした心のすきを突いて病気は出てきます。
また自己検診(検査キット)では病気を見逃す危険性があります。
またパートナーのクラミジア検査は陰性ということですが、専門医を受診したんでしょうか。
貴女がクラミジア感染になっていたのですから、彼も同時にクラミジアの治療を受けるべきです。
検査が陰性でも安心できません。残念ながら検査の信頼度は100%ではありません。
自分とパートナーを同時進行で治療するのがクラミジア治療の原則です。
貴女だけ治療しても、もし彼がクラミジアになっていた場合、また彼から貴女にクラミジアをプレゼントされる
かもしれません。
またクラミジアの治療が終了してから、2〜3週間後にクラミジアの治癒判定検査(精密検査)を受けて
治っていることを確認しましょう。生殖器と口腔咽頭の両方の検査を受けて安心いたしましょう。
またクラミジアに感染したままでいるとHIV感染症になる危険性が高いといわれています。
専門医を受診し、性感染症全般にわたり検査を受けることをお勧めいたします。
その検査の結果、すべてが陰性であれば、これで性風俗を晴れてやめたといってよいでしょう。
そして『性の健康』を確認し、健康なセックスをしましょう。
それではごきげんよう!
2008年08月24日