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「梅毒患者 若い女性に増えている」
日刊ゲンダイ( 2015年11月27日発行 )の7頁に私の関連する記事が掲載されましたので、報告いたします。
“梅毒患者 若い女性に増えている”
娘さんやフーゾク嬢に教えたい
女性の梅毒患者数が急増して深刻な問題となりつつある。
国立感染症研究所がまとめたデータによると、全国の梅毒患者の報告数は10年ほど前から増加傾向だったが、2008年の831人をピークに10年は621人まで減少。
ところが11年から増加に転じ、今年は10月末の時点で2037人に達した。昨年1年間の1671人を超えたのだ。
さらに深刻なのが20~24歳の若い女性だ。
女性の年齢別では177人と最も多く、なんと昨年同時期の2.7倍に急増している。
性感染症が専門の医学博士・尾上泰彦氏は「世界的なパンデミック状態です。
患者の中には来日中のアジア圏の女性もいると考えられます」と警告する。
なぜ、女性患者が増えているのか。
東京医科歯科大名誉教授・藤田紘一郎氏(感染症学)に聞いた。
「コンドームをつけずにセックスするからです。
若い女性は世間知らずで受け身になりがちだから、コンドームなしでしたがる男性につい押し切られてしまいます。
HIV感染が深刻だったころは注意の呼びかけが盛んで、若者もコンドーム装着を心がけましたが、最近はHIVを軽視し、梅毒を“昔の病気”だとみくびっているため予防が手薄になっているのです」
藤田氏によると、ビタミンB不足などで性器の粘膜が弱まったり、免疫力が低下しているときが要注意。
梅毒の感染者と1度セックスしただけでうつってしまう。
オーラルセックスでも感染する可能性があるという。
恐ろしいのは淋病と違って痛みなどの自覚症状がないこと。
女性が感染に気づかず妊娠すると、流産や死産に至ることも。
胎児の脳内に菌が入ると、知的障害が起きる危険性が生まれる。
梅毒にかかっている女性を見分けるにはどうすればいいのか。
「外見ではなかなかわかりません。顔色が悪い女性に注意というくらいです。
セックスの際は女性器に『硬結』というイボ状のかたまりや炎症が見られないかを確認。
海外の医師によると性器のにおいでも分かるそうです。
健康診断では必ず血液検査を受け、梅毒菌の有無を聞くようにしてください」(藤田紘一郎氏)
梅毒に罹患して放置しておくと、動脈瘤ができて破裂し、命にかかわるそうだ。
アタタもすぐ娘や風俗嬢に教えたほうがいい。
以上です。
日刊ゲンダイ タイトル 発行日
左図:新聞
右図:女性性器に発症した硬性下疳 この潰瘍は疼痛がないのが特徴 鼠径部リンパ節の無痛性腫脹
2015年12月07日
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