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性器ヘルペス感染の発症メカニズム

今回は性器ヘルペスの発症メカニズムについて勉強いたしましょう。

性器ヘルペスは単純ヘルペスウイルス(HSV)による皮膚粘膜の感染症であるとともに神経のウイルス感染症です。

性交渉によりHSVは皮膚粘膜の小さな傷から侵入し、皮膚粘膜内でH SVは増殖し、感染が成立します。すると皮膚粘膜症状が発症いたします。この間の潜伏期は約2~10日です。
この時期にセックスをしますと、皮膚粘膜から排泄されたHSVがセックスパートナーに感染する危険性が出てきます。

同時にHSVは、知覚神経終末から取り込まれて、神経軸索を上行して脊髄後根神経節に入り込み、神経節(神経細胞体)内で増殖して、神経節内で遺伝子の形で潜伏感染いたします。

その後、何らかのストレスにより、潜伏していたHSVが再活性化し神経線維内を下行して、皮膚粘膜で、水疱やビランを形成し、皮膚粘膜症状があらわれます。これが再発です。

この時期にも、セックスをしますと、皮膚粘膜から排泄されたHSVがセックスパートナーに感染する危険性が出てきます。その後回復します。この再発現象は何らかのストレスによってが繰り返し 起きます。

もう一度、もうしあげますが、性器ヘルペスは単純ヘルペスウイルス(HSV)による皮膚粘膜の感染症であるとともに神経のウイルス感染症です。このことを忘れないでください。 治療の話を少ししますと、皮膚粘膜に外用剤を塗ることは臨床てきにはあまり意味がありません。必ず抗ウイルス剤を服用してください。

それでは、ごきげんよう!


①HSVの潜伏感染
20160404-01.png
 
②HSVの回帰感染(再発)
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②陰部にきれいな水疱が多発している
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2016年04月04日

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