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ダイナスクリーン®・TPAbはイムノクロマト法
最近、社会問題化されている梅毒。
なぜか、若い女性に急増し、胎児感染で重い障害の恐れがあると危惧されています。
確かに先天梅毒の報告が増えています。
2011年以降、若い女性に増加傾向を示し、この5年間でなんと5倍も増加しています。
また、今まで多かった同性間接触よりも異性間接触で増加していることは特記すべきことです。
梅毒は梅毒トレポネーマ (T. pallidum) によって引き起こされます。
通常、性交渉によって感染します。
母親から子供への垂直感染により伝播することもあります。
特徴としては、梅毒トレポネーマは培養ができないため、梅毒の診断には血液検査が重要な意味を持ちます。
ダイナスクリーン®・TPAbはイムノクロマト法による、検体(全血、血清又は血漿) 中の抗トレポネーマパリダム抗体( 抗TP 抗体) を検出する検査法です。
簡単に検査ができ、迅速(20~30分)に検査結果がでます。
心配な方は是非、このダイナスクリーン®・TPAbはイムノクロマト法による検査を受けて安心いたしましょう。
早期診断に役立ててください。
●梅毒検査には即日検査(迅速検査)があります。
保健所で行っているHIV検査には、通常検査と即日検査の2種類があります。
同じように 梅毒検査にも即日検査があり、保健所では検査結果が1時間以内に分かります。
梅毒の即日検査とは、迅速検査またはクイック検査ともいわれています。
保健所では1時間以内、専門医療機関病院では20~30分程度で検査結果がでます。
もしも検査結果が「陰性」であれば梅毒には感染していないということです。
ただし、注意すべきことは、感染機会から6週間以上経過して検査を受ける必要があります。
●さて、検査結果が「陽性」であれば梅毒に感染している可能性があります。
本当に感染しているかどうか、確認のための検査を受ける必要があります。
受ける検査は「TPHA+RPR定量」検査です。専門の医療機関で受けてください。
●梅毒の即日検査とは、血液中に梅毒感染によって生成された抗体があるかどうかを見る検査です。
しかし、梅毒の抗体は一度生成されると梅毒が完治しても体内に長く(半永久的~永久的に)残ります。
従って即日検査だけでは現在感染しているのか、過去の感染なのか、その判断はできません。
そこで確認検査が必要となります。
通常、TPHA法とPRP定量を組み合わせた検査を行います。
即日検査は短時間で検査結果が判明してとても便利なのですが、欠点もあるため、過去に一度でも梅毒感染の経験がある場合にはできません。
その場合は専門医療機関で感染経験があることを告げて相談を受けましょう。
保健所での梅毒検査は即日検査、通常検査ともにHIV検査とセットなら無料・匿名で受けることが可能です。
病院での梅毒の血液検査は原則健康保険が適用できず、自己負担となります。
ただし、最初の検査で陽性となった場合、確認検査は健康保険が適用になります。
●無症候梅毒に注意!
梅毒は症状があれば受診もでき、さらには治療に繋がることも可能です。
しかし、梅毒に感染しているのに自覚症状に気付かない場合が多くあります。
何も症状が出ていなから梅毒感染は大丈夫と安心していると思わぬことになります。
しかも梅毒はHIVと重複感染の多い性感染症でもあります。
特に自覚症状がなくても感染する可能性がある方は、一度梅毒検査をお勧めいたします。
即日検査なら1時間以内(20~30分)に検査結果が出るので、再診の必要がありません。
都合が悪く、何らかの事情で保健所や病院に行けない方には自宅で使える梅毒検査キットもあります。
このキットの注意点としては、この梅毒検査キットは検査法としてTPHA法を使っています。
従って、陰性なら梅毒に感染していないことが分かります。
陽性となったとき現在の感染なのか、過去の感染なのか判断できません。
ですから、過去に梅毒感染の既往がある方は、検査キットの使用はできません。
専門の医療機関に行って過去の感染を医師に告げて相談いたしましょう。
①ダイナスクリーン®・TPAbはイムノクロマト法検査キット
②花壇に咲く、赤い花
2016年05月27日
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