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『保健・医療・福祉関係者のための目で見る これが性感染症だ』
長野市長:加藤久雄さまから 研修会(講演会)の講師依頼をいただきました。担当責任者は長野市保健所保健課の(保健師) 土屋望美さまです。
2016年6月6日(月)午後1時40分~午後3時20分
場所:長野市保健所 2階会議室
(長野市若里6-6-1)
演題『保健・医療・福祉関係者のための目で見る これが性感染症だ』
保健所 小林文宗所長のご挨拶のあと講演に移りました。
講師紹介は保健課感染症対策担当 課長補佐の佐藤恵子さまでした。
今回の研修会(講演会)の出席者は
出席者 64名(5月30日締切・事務局を除く)
内訳:小・中・高等学校・大学・専修学校 養護教諭等14人
保健センター・健康課保健師32人
在宅保健師4人
病院(医師・看護師等)7人
県所管課4人
近隣自治体保健師3人
今回の研修会(講演会)の担当責任者である土屋望美さまから、色々な情報を得ました。
6月5日(日)に全国植樹祭が長野市で行われ、今上天皇と美智子妃殿下がおいでになられるということでその前後日も一部交通規制がかかる等、普段よりも市内が混雑していました。
またNHK大河ドラマの「真田丸」効果で、観光客が多くいらっしゃいました。
以下に 講演要旨を示します。
1.性感染症についての相談2例。自宅でできる検査キットと病院での検査の相違。
2.疫学(定点報告・梅毒) 梅毒の届出について。
3.今、なぜ梅毒が急増しているのか。
4.臨床現場 梅毒・悪性梅毒、クラミジア感染症、淋菌感染症、性器ヘルペス、
尖圭コンジローマ、ケジラミ症、性器伝染性軟属腫、軟性下疳、幻の性病
5.若年者の性感染症患者を対象とした再発防止策。
咽頭感染について。パートナーについて。問診・説明・指導の難しさ。
診察技術の難しさ。患者さんの悩み。再発防止の基本。人生の節目検診。
など盛り沢山の内容でした。
担当の土屋望美さまから研修会(講演会)の感想、お礼のご挨拶がありました。
『尾上先生、貴重なご講演をいただき大変ありがとうございました。
長く臨床現場に携わられている尾上先生のご講演は、発言の一言一言に非常に重みがあり、各症例と丁寧に向き合ってこられたことが感じられ、お話を伺いながら沢山の刺激をいただきました。
反対に、自身の性感染症に対する知識の浅さを痛感し、今後も積極的に研修会等に参加し自己研鑽に努めなければと感じた次第です。
参加者のアンケートからも 「臨床の写真を見る機会は今までなかったため、非常にインパクトがあり、予防や早期治療が大切だということを強く感じた」
「心配している患者の心理に触れていただき、対応する側の姿勢・心構えを学べた」
等の肯定的意見が多く聞かれ、こちらの研修会開催の意図が十分に達成されたものと思っております。
また、尾上先生には、お会いした冒頭より気さくに接していただき、おかげさまで緊張が一瞬で無くなりました。
ご講演の中でもお笑い要素をふんだんにいれていただき、参加者の皆さんに楽しく性感染症について学んでいただくことができました。
このような尾上先生の気さくなお人柄が、日頃来院される患者様の緊張感や不安な思いを軽減されているのが想像できます。私も、微力ながら性感染症に罹患する方が少しでも減るよう、日々の啓発活動やHIV検査来所者への保健指導等により一層邁進してまいりたいと思います。
また、私は、HIV検査対応時、どこまで踏み込んで話を聞いてよいものか迷いながら対応をしているところです。
個人個人の性行為に対する捉え方も様々ある中、
性感染症のリスク面についてはしっかり伝えるように心がけております。
今後、尾上先生からご教授いただいた情報を盛り込みつつ、保健指導にも生かしていきたいです。
また、尾上先生のように、話をしやすい雰囲気づくりも大切にしたいと思います』
以上でした。
私も、このような素晴らしい感想とお礼の言葉をいただき、感動しており、
私のお話が皆さまに喜んでいただき大変嬉しく思っております。
確かに、性感染症の話しは大変、デリケートで難しいところです。
これからも患者さんの幸せのために精進したいと考えております。
長野市の保健所関係者に感謝を申し上げます。
①善光寺と私
②善光寺にて
③善光寺の池
2016年06月09日
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