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ヘルペス 外用薬の使用 について

30代の男性からヘルペス 外用薬の使用 について相談がありましたので報告いたします。

【投稿者】
ブログ;ヘルペス 外用薬の使用 (男性)について


【相談内容】
 
私は30代の男性です。ヘルペスの 外用薬について教えてください。

ヘルペスに外用薬を使用すると耐性が出来る可能性がある為、米国のFDAから使用しない方が良いと忠告があったとお聞きしました。

口唇ヘルペスの場合でも同じですか?

もしアラセナを使いビダラビンに耐性が出来たとしたら、アシクロビルなど違う成分の薬の効果に影響は出ますか?
 
それとも成分が違うので影響はでないのでしょうか?
 

① 臨床症例:口唇ヘルペス(風邪の華・熱の華)上口唇に水疱が多数発症している

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【回答】

貴方の言う通り、ヘルペスに外用薬を使用すると耐性が出来る可能性がある為、米国のFDAから使用しない方が良いと忠告がありました。
 
外用薬にはメリットとデメリットがあります。

外用薬は、大変、簡便に使用できます。

しかも、外用薬を持っていれば、病院に再診することなく使用できます。

しかし外用薬は表皮基底層の有効成分濃度が十分な薬用量に達しません。

しかも、耐性ウイルスの発生の可能性があります。

そこで、2006年6月FDAから次のような警告がありました.

“外用薬は性器ヘルペス、口唇ヘルペスに使うな!”

性器ヘルペスは病変部以外にもウイルス排泄があり、他への蔓延の可能性があります。

実験的に、ヒト皮膚モデル系を用いて異なる経路で投与したアシクロビルの皮膚および血液における吸収と分布を評価した成績があります(1992年USA)。

表皮基底層のアシクロビル濃度を見てみますと、内服薬は表皮基底層の有効成分濃度が高く保たれていました。

一方、外用薬では1時間後にピークを認めましたが、3時間後には濃度は低下していました。

このことから外用薬使用は臨床的意義が低く、しかも耐性ウイルスの発生の可能性も考慮すると中止した方が、よろしいのではないかという考え方もあります。

抗ヘルペス外用薬は、何種類かありますが、基本的には同じだと思います。

ただ、ヘルペスの 外用薬は、OTC商品などとして、非常に簡便に手に入り使用できますから、日本の市場からは今のところなくならないでしょう。

お大事になさってください。

② 鮑のお刺身、肝付き

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2016年07月30日

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