泌尿器科専門医 ドクター尾上の医療ブログ:泌尿器科専門医 ドクター尾上に寄せられるさまざまな性感染症のトラブルについて専門家の立場からお答えします。

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陰茎縫線嚢腫

20代の男性から尿道口の水ぶくれについて相談がありましたので報告いたします。
 
【相談内容】

私は20代の男性です。
 
1年前ぐらいから 、尿道の入り口あたりに小さな水ぶくれができています。
 
出来た時は排尿痛などの症状があったのですが、いまはありません。
 
泌尿器科、性病科に行きましたがはっきりとした結果は出ずでした。
 
ヘルペスの検査もしましたがヘルペスではありませんでした。
 
できる前に性行為があったので性病なのか心配です。
 
回答お願いします。

①参考臨床症例:陰茎縫線嚢腫

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【回答】

ご心配ですね。 これは、診察しないと分かりません。
 
尿道の入り口付近に小さな水ぶくれができている。
 
出来た当初は排尿痛などの症状があった。
 
泌尿器科、性病科を受診して性器ヘルペスではないと言われた。
 
以上のことが事実であれば、陰茎縫線嚢腫が尿道口の近くにできたのかもしれません。
 
陰茎縫線嚢腫は、陰茎腹側の正中縫線上に生じた、先天性の嚢腫(嚢疱)であり、とくに症状があるわけではありません。

一見、水疱(水ぶくれ)のような形状をとることがあります。
 
縫線部分のみならず、陰茎のいろんな部位に後天的に嚢腫ができる場合もあります。
 
傍外尿道口嚢腫も先天性の嚢腫ですが、嚢腫が大きくなり、
 
外尿道口を塞いでしまうと、尿線が乱れる原因となるので手術の適応となります。
 
排尿障害など、機能的に問題がなければ放置してもかまいません。
 
もう一度、公的病院の泌尿器科受診をお勧めいたします。
 
お大事になさってください。
 
②楼蘭の冷やし中華そば

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2016年08月01日

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