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梅毒の皮膚病変(第2期)から感染するリスク
20代の男性から、梅毒の皮膚病変(第2期)から感染するリスクがあるのかとの、相談がありましたので報告いたします。
【相談内容】
先生はじめまして。お世話になります。
最近の梅毒増加のニュースを多々目にしており、自分にも感染しているのではないかと
思い検査を受ける予定です。
不安になってからというもの色々と梅毒に関して情報を集め勉強をしているのですが
いかんせん、ネット上の情報は錯綜しており不明な部分もありましてお聞きしたいことがございます。
私は以前5週ほど前にブログで紹介された質問にあった方々と同じような都内の風俗店で
ローションを使用したいわゆる手コキという行為を受け射精致しました。(唾液は不使用です)
「手での行為で感染はまずない。」というのはわかりますが、仮に女性が梅毒感染者で
手にバラ疹ができている状態であった場合は感染は成立してしまうのでしょうか?
扁平コンジローマができている部分は感染力が高いと認識しておりますが、
バラ疹も同じく感染力があるものでしょうか?
また、体液が粘膜に付着すると感染ともありますがこれは例えば指の隙間に
洗い流せずに残った極微量残った前の客の精液からなどでも感染は
してしまうとのことでしょうか。
こんな変なことを聞いてしまう時点で自分でもおかしいとは思いますが...
お忙しい中大変申し訳ございませんがご教示いただけると幸いでございます。
①手掌の梅毒性乾癬(顕症梅毒第2期)
【回答】
貴方が行なった性行動は、風俗店でローションを使用した手コキ行為で射精。
唾液は使っていない。
②口唇の硬性下疳(顕症梅毒第1期)
貴方が言う通り、清潔な手での行為では感染は起こりません。
仮に風俗嬢が梅毒感染者で、手に梅毒性の皮膚症状(顕症梅毒第2期)があると、
その病変部位には、梅毒スピロへータがわずかながら存在します。
少しの接触では心配ありませんが、濃厚なスキンシップがあれば、感染のリスクはあり得ます。
一方、扁平コンジローマ(顕症梅毒第2期)ができている部位は、梅毒スピロヘータが多く、
感染力が高いとされており、直接触れると危険です。
③扁平コンジローマ(顕症梅毒第2期)
また、指の隙間に洗い流せずに残った極微量、残った前の客の精液からなどでも
感染は成立してしまうのでしょうか? とのご質問ですが、
貴方の皮膚に小さな傷があれば、感染する可能性があり得ます。
貴男の性の健康をお祈りいたします。
④足底の梅毒性乾癬(顕症梅毒第2期)
2016年09月28日
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