淋菌感染症の感染ルート
20代の女性から「淋菌感染症の感染ルート」について相談がありましたので、報告いたします。【相談内容】
お忙しい中、失礼致します。
初めまして。20代女性です。
最近、淋菌感染症にかかりました。
付き合っている男性が陰部からの膿によって泌尿器科にかかり発覚し、その後私も婦人科内科とかかり、陰部には感染しておらず咽頭のみ感染していることがわかりました。
病院では、性行為での感染と言われたのですが、私には彼氏との行為しか心当たりがなく、彼氏も私との行為しか心当たりがないそうです。
性行為以外での感染はまれにあるとネットや医学辞書に書かれていたのですが、本当にあるのでしょうか?
もし、あるとしたらどのようなルートなのかと、具体的にどのくらいの頻度で性行為以外での感染が起こるのか教えていただきたいです。
よろしくお願いします。
①淋菌の塗抹標本(グラム染色)
グラム陰性の双球菌が多核白血球の胞体に一致して多数認められる。
【回答】
貴女の彼が淋菌性尿道炎に感染したという事実は何を意味するのか。
淋菌感染症は性行動で発症します。
腟性交、オーラルセックス(フェラチオ、クンニリングス、濃厚なキスなど)、肛門性交、顔射などの性的行為で感染します。
貴女の淋菌感染の検査は、おそらく遺伝子の核酸増幅検査で、生殖器は陰性で、口腔咽頭は陽性でした。
この検査結果を信用し、また貴女に彼以外との性的行動がなければ、残念ながら、彼に何らかの過ちがあったということになります。
基本的に性的行動以外での淋菌感染症の感染ルートはないと考えてください。
貴女がこれこらも、彼を愛していくのであれば、彼と向き合ってよく話しあい、お互いに性の健康を確認し、健康なセックスができることを目標としてください。
お二人の性の健康をお祈りいたします。
②東京ドームホテル・ロビーの水槽
2016年11月03日
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