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「アトラスで見る性感染症」学校医部会学術講演会
私の講演会がありましたので報告いたします。
2017年(昭和29年)1月26日(木) 19:30~21:00
川崎:ホテル精養軒
川崎市医師会学校医部会学術講演会
演題 『アトラスで見る性感染症』
座長:学校医部会 部会長 花田 徹野先生
この部会は組織が大変しっかりしており、部会の先生方が多く
出席されました。
皆さん大変、熱心に勉強なさっておられました。
現在、社会問題になっている梅毒を中心に
性感染症全般について解説いたしました。
①川崎市医師会学校医部会 学術講演会
『アトラスで見る性感染症』
②日本性感染症学会診断・治療ガイドライン2016
17疾患のSTIが記載されている.
講演要旨:
1)感染症発生動向調査 定点報告(4疾患)
2)梅毒の特徴
発症届け出の義務
疫学的調査:2011年以降増加傾向
異性間接触例の爆発的増加
20代前半の若い女性に急増
5年間で5倍に急増
2016年12月31日現在:4518例
梅毒恐るべし!
外国人の入国者が急に増加したのが原因?
③梅毒は全数報告疾患でどんな医師でも梅毒と
診断したら7日以内に発症届出の義務がある.
④梅毒の分類
3)梅毒の臨床現場
①第1期:初期硬結、硬性下疳、鼠径部リンパ節無痛性腫脹(無痛性横痃)
②第2期:バラ疹、梅毒性乾癬、梅毒性脱毛、扁平コンジローマ、
口腔咽頭粘膜斑
③第3期:結節性梅毒疹
④悪性梅毒
⑤梅毒は眼にも感染する
⑤性器外硬性下疳の症例:下口唇に2つ下疳.
⑥梅毒第2期 梅毒性乾癬の症例
⑦梅毒第2期:口腔咽頭粘膜斑:舌の乳白斑
⑧目にも梅毒は感染する
⑨ぶどう膜炎患者には積極的に梅毒血清反応を行う.
⑩HIV感染者の口腔カンジダ症(HIV・梅毒感染患者)
4)クラミジア感染症
5)淋菌感染症
⑪女性:クラミジア性子宮頸管炎
6)咽頭感染:口腔・咽頭は性感染症の温床
⑫CSWの口腔・咽頭は性感染症の温床
⑬CSWの淋菌性・クラミジア性咽頭炎症例
特徴:多くは自覚症状がない.
7)性器ヘルペス
⑭性器ヘルペスの初感染の発症メカニズム
⑮性器ヘルペスの初感染時には子宮腟部にも
ヘルペス症状がでる.
8)性器外性器ヘルペス
⑯性器外性器ヘルペス:女性:乳房症例
9)尖圭コンジローマ
10)性器伝染性軟属腫
⑰顔面に伝染性軟属腫が多発した場合はHIV
感染を疑う.
11)軟性下疳:幻の性病・輸入性感染症
⑱幻の性病:軟性下疳:南アフリカに多い
12)性感染症の予防
⑲性感染症の予防
最後になりましたが、このような発表の機会をいただきました、
学校医部会部会長 花田徹野先生に感謝申し上げます。
また学校医部会部の発展をご祈念いたします。
2017年02月20日
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