泌尿器科専門医 ドクター尾上の医療ブログ:泌尿器科専門医 ドクター尾上に寄せられるさまざまな性感染症のトラブルについて専門家の立場からお答えします。

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エイズと梅毒だけ医者に「全数報告」義務

2017年7月28日(金)に発刊されました日刊スポーツに私のクリニックの
記事が掲載されましたので報告いたします。


早期発見、早期治療
性感染症に気をつけろ②

エイズと梅毒だけ医者に「全数報告」義務

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梅毒は、戦後間もない日本では患者数が20万人を超えてまん延していた。
治療薬の普及で激減。
一時的な増加はあったが、さらに減り、1997年にはわずか500人を切るまでに。
しかし、2011年からは明らかな増加傾向となり、昨年には患者数は4518人に達した。

行政への報告は、大きく2つに分けられる。
1つめは決められた内容に基づき、医師が保健所へ1週間以内に届け出ることが義務づけられている「全数報告」。
それと、全国の指定された約1000の医療機関から報告される「定点報告」だ。


東京・西新宿にオープンした性感染症専門治療機関「プライベートケアクリニック東
京」名誉院長の尾上泰彦医師はこう話す。
「全数報告では、どの医師であっても、それを診断した場合にすべて届け出なければならないのです。対象になっているのは、後天性免疫不全症候群(エイズ)と梅毒の2つのみ。
定点報告は、産婦人科、皮膚科、泌尿器科、性病かの医師からの報告で、
淋病(りんびょう)、性器クラミジア、性器ヘルペス、尖圭(せんけい)コンジ
ローマの4つです」

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梅毒の報告数は、男女とも「早期顕症1期と「2期」が急増している。
「顕症」とは、梅毒が皮膚や内臓に症状として現われる時期を指す。症状がない「無
症候」もあり、そちらも急増した。

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尾上医師が続ける。
「2014年以降はパンデミック状態(感染症の大きな流行)にあると言ってもいい。」

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専門医らによる「日本性感染症学会」では、性感染症診断治療ガイドラインの中で、
「17」の疾患を性感染症に多く取り上げられている。

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梅毒、淋菌(りんきん)感染症(淋病)、性器クラミジア感染、性器性器ヘルペス、
尖圭コンジローマ、性器伝染性軟属腫、腟(ちつ)トリコモナス症、細菌性腟症、ケジラミ症、性器カンジダ症、非クラミジア非淋菌性尿道炎、軟性下疳(なんせいげかん)、HIV感染症とエイズ、肝炎(A型、B型、C型)、赤痢アメーバ症だ。
なじみの薄いものもある。


2017年08月06日

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