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股間がかゆい。これって性感染症!?(その1)
先日も15歳の男性からこんな相談を受けました。
彼はずいぶん前から股間のかゆみに苦しんでいたそうです。
彼の話をまとめると次のような内容です。
「二年ぐらい前から股間が痒くて、どうしても 我慢できず掻いてしまいます。
掻いているうちに股間の辺りが茶色に変色し、一部、赤みもあります。
セックスは未経験なのに、何故こんなことになったのでしょう?
これは性感染症でしょうか?
どうしたら治るのでしょうか?」
これが違う部位のかゆみであれば、彼はもっと早くに皮膚科を受診していたでしょう。
しかし、男性器のこととなると、医師はおろか親や友人にも相談できず、
性感染症ではないかとひとりで悩んでいたようです。
彼の相談に対し、私は2つの可能性を示唆しました。
一つは股間のインキンタムシ、
もうひとつは陰嚢の皮膚掻痒症です(もちろん、両方である可能性もあります)。
まずは、インキンタムシについて。
もともと股間は高温多湿で発汗しやすいところです。
若い男性ならなおさらです。
そして、水虫の原因として有名な白癬菌は高温多湿を好みます。
ですから、白癬菌によるいわゆるインキンタムシになった可能性が考えられます。
これは皮膚科を受診して適切な薬を処方してもらい、患部に塗ることで治療できます。
外陰部はデリケートパーツですから、薬の副作用 も他部に比べて出やすいところです。
素人療法を行うと病気の状態があらぬ方向に向かってしまい、
かえって治療を難しくする可能性もあります。
ですから、恥ずかしがって医師の診察を受けず、
市販薬を勝手に塗ってお茶を濁してはいけません。
必ず専門医を受診することが肝要です。
では二つ目の陰嚢の皮膚掻痒症とはどんなものなのか?
これについてのご説明は次回と致しましょう。
2009年06月02日